内容説明
自己肯定からはじめよう!―生きていれば、大変なこと、傷つくこと、悲しいことはたくさんある。でも、そこで「ああ、私の人生って失敗」と思うことはない。そのつど自分に「だいじょうぶ」と声をかけて、必要ならば誰かの力を借りながら、また立ち上がって歩き出して行けばいい。
目次
序章 今どき女性の生きづらさ
第1章 女性だけがとらわれがちな心理
第2章 損をする女性
第3章 とくに生きづらい現代女性
第4章 今どきの女性と“こころの病”
第5章 少しでも「生きづらさ」を感じずに生きていく
著者等紹介
香山リカ[カヤマリカ]
精神科医。立教大学現代心理学部教授。1960年北海道生まれ。東京医科大学卒業。豊富な臨床経験を活かし、現代人の心の問題のほか、政治・社会評論、サブカルチャー批評など幅広いジャンルで活躍する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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eco
7
基本は「ふむふむ」。一番共感したのは、香山さん自身が匿名の1通の自分への批判メールにくよくよ悩んだエピソード。ありますね…。私も大勢の生徒の中でたった一人に「教師失格」て言われた(正確には"書かれた")だけで、しばらく毎日泣いてたな…。それで歩み寄るのが怖くなってクラス全体によそよそしくなったときに別の子に「そいつだけに囚われてないのでちゃんとついてきてる僕ら他の大勢を見て下さい」と言われて立ち直ったことも含め、ほろ苦い思い出である。まさに香山さんと同じ経験。ポジティブなこと、思い出せるようでありたい。2018/01/29
もくたつ(目標達成)
6
香山先生の本は、無理せず自分のペースでやってごらん、と言ってくれていうようで、読むと心が楽になる。女性の立ち位置のつらさを、具体的に文章にされて、改めて認識した。自分の一つの選択が正しいのかなかなか自信が持てない、多様な価値観でできた今の世の中だから、あまり周りに惑わされずに、自分で自分にそっと○をして生きていきたい、そう思った。2013/05/28
Para
5
〈図書館〉たぶん私がこの手の本を沢山読んでいるからなのだけど、あまり響いてこなかった。ただ、楽しそうに生きていたり表面上華やかに暮らしている人でも、みな「これでいいのか」と自信がなく、「認めてほしい」気持ちがあること、意識的に自分にOK出してあげること、などには共感した。2015/08/03
すのうふれいく
4
自分で自分を褒めること。過去のポジティブな記憶や感情を繰り返し味わうこと。ネガティブな感情やマイナス思考はストップさせて成長させない。2016/02/03
ペコママ
3
読んでからだいぶ経ったので、細かくは書けないが、自分もプチうつ的な状態だったので、すっごく救われた。そこから脱するのは自分の心の持ちようなのだと気付かされた。2018/08/01