内容説明
仏教と禅の真髄にさまざまな角度から迫る、スリリングな「知的冒険」。15人の碩学が、それぞれの立場から「仏教」「禅」を掘り下げ、語りつくす。新しい「知」のありようを提示する、珠玉の講演集!
目次
第1章 仏教の知恵(開かれたアイデンティティー―仏教の役割を求めて;釈迦の生き方;私の仏教学―自洲と法洲の対峙;「十牛図」に学ぶ;インドにおける仏のすがたの変容;仏教瞑想論―アジア諸地域の特徴について;見えない「もののけ」を描く―鬼・妖怪・幽霊をめぐって)
第2章 禅の世界(禅と桃のおいしい関係;華厳と禅;中国人が理解した仏教―禅;禅宗儀礼の研究―儀礼の変遷過程とその背景;栄西門流の入宋渡海―道元との関係を中心として;永平の風―道元の生涯とその仏法;晩年の道元の坐禅観;道元における学道観)