内容説明
禅の修行道場で役職にある人(知事)の心得を説いた道元の生きた教え。古来禅門の英傑たちは事に当たって、どのように修行の力量を働かせたのか。現代社会の管理職の心得、私たちの生き方に引きつけて内山老師が平易に解説。
目次
坐禅人の生命の群像―永平知事清規
何んのために修行するのか―難陀尊者の発心
私の働き場処に生命がゆきわたる―知事の心づかい
生命の実物で配役を生きる―〓(い)山と院主の話
解釈ではなく一体に成る―玄則禅師の懴悔
自己が自己に出逢う―楊岐禅師の発明
アタマ手放し、全体の生命を働く―休静維那の話
この行以外、行くところがない―士珪維那の大悟
生命の俺が生きる気で生きる―霊祐典座の時節因縁〔ほか〕
著者等紹介
内山興正[ウチヤマコウショウ]
明治45年、東京に生まれる。早稲田大学西洋哲学科を卒業、さらに2年間同大学院に在籍後、宮崎公教神学校教師となる。昭和16年、澤木興道老師について出家得度。以来坐禅修行一筋に生き、昭和40年、澤木老師遷化の後は、安泰寺堂頭として10年間弟子の育成と坐禅の普及に努める。平成10年3月13日、示寂(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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