フィクションのエル・ドラード<br> 圧力とダイヤモンド

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フィクションのエル・ドラード
圧力とダイヤモンド

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  • サイズ B6判/ページ数 177p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784801002654
  • NDC分類 963
  • Cコード C0397

出版社内容情報

対人関係が閉塞した世界で暮らす宝石商の主人公は、ひょんなことからダイヤモンドを破格の安さで競り落としてしまうことで、惑星規模の陰謀に巻き込まれてしまう。《圧力者》の存在、ルージュ・メレ、そして人工冬眠計画とは……!?
SF的な想像力で現代世界を皮肉とユーモアで描き出す、キューバの現代作家、ピニェーラの代表作。

ビルヒリオ・ピニェーラ[ビルヒリオピニェーラ]
著・文・その他

山辺弦[ヤマベゲン]
翻訳

内容説明

対人関係が閉塞した世界で暮らす宝石商の主人公は、ひょんなことからダイヤモンドを破格の安さで競り落としてしまうことで、惑星規模の陰謀に巻き込まれてしまう。“圧力者”の存在、ルージュ・メレ、そして人工冬眠計画とは…!?SF的な想像力で現代世界を皮肉とユーモアで描き出す、キューバの現代作家、ピニェーラの代表作。

著者等紹介

ピニェーラ,ビルヒリオ[ピニェーラ,ビルヒリオ] [Pi〓era,Virgilio]
1912年、キューバのマタンサス州に生まれる。現代キューバを代表する作家。『エレクトラ・ガリゴー』(1943年)や『誤報』(1949年)をはじめとする戯曲作品によって、実存主義的演劇・不条理演劇の国際的な先駆者となった。『重圧の島』(1943年)などの詩作品、『冷たい物語集』(1956年)などの短編小説の分野においても先駆的な功績を残した。1946年からのアルゼンチンへの長期滞在を繰り返した時期には、過激な雑誌『シクロン』を立ち上げるなどして、祖国のみならず、アルゼンチン文壇やペロン独裁への批判を展開する

山辺弦[ヤマベゲン]
1980年、長崎県生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了(学術博士)。現在、東京経済大学専任講師。専攻、キューバを中心とする現代ラテンアメリカ文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mejiro

12
「圧力」にはいろんな意味があてはまりそう。人々は「圧力」を恐れ、人と深く関わるのを避け、内に閉じこもる。そんな風潮に主人公は反発する。あんたたちはおかしい、どうして人生を楽しまないんだ、と。事態が悪化するのを食い止めようと、主人公は孤軍奮闘するが…。ユーモラスな語りでコメディ風。彼が空回りする姿が可笑しく、よけいにもの哀しい気持ちを誘う。訳者あとがきによると、本書は当時のキューバの政治・文化的抑圧を反映しているそう。なぜか過去の話とは思えない…。2018/09/27

きゅー

11
不思議なタイトルだが、確かに内容は圧力とダイヤモンドなのだからしょうがない。宝石商ローゼンフェルド兄弟の会社に勤める主人公は、ふとした会話から「圧力」の存在に気づく。そして人々は次第に「圧力」から逃げようと様々な手段をとろうとする。この圧力は漠然とした雰囲気のようなものであり、それは少なからず著者の暮らすキューバを包んでいた世情だったのだろうが、たんにとある国の話なだけではなく、いついかなる時代でも人が生きていく上で感じる圧迫感のことでもある。2018/03/24

vaudou

10
キューバの政治的圧制を反映した書物なだけに、内情に疎いこちらは全く歯が立たない、という気もしていたが杞憂に終わる。まあ出版されているのだから少なくとも我々にも読まれるべき書物なのだろうが、SFガジェットも楽しく、翻弄される主人公をめぐる不条理劇として純粋に読みやすく面白かった。ディストピア的状況の到来が集団的意思によるものなのも、おそらく著者の狙いであって、そのおかげか、いつどこの人間にも代替が可能である。「圧力」について互いの認識の齟齬を論争するくだりだったり、随所に舞台的な仕掛けが施されている。2018/04/18

ふるい

7
ヘンテコで寓話的。ピニェーラはゴンブロヴィッチと気が合っていたらしく、たしかにそんな感じの作風だ。2018/02/02

まどの一哉

2
解説を読んで作者ピニェーラが生前はキューバ政権のスターリニズムに弾圧されて陽の目を見ないまま亡くなったことを知ったが、そうするとこの作品の主題である目に見えない圧力とは政権の弾圧のことだったかとも思う。 しかしそう単純にとらえなくても、この不思議な作品は楽しんで読むことができる。最初から地球を脱出した人々の話題まで出てくるが全く解説されない。2023/09/08

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