内容説明
日本社会における憲法学の意義と創造的な展開の可能性。ドイツの議論を中心に、比較法的視座から検討。国内外から、上・下巻で計60本の論稿を掲載。上巻は「基礎理論」「基本権論」。
目次
1 基礎理論(憲法の規範力の観点から見たヘルマン・ヘラーの社会的法治国家論;アレクシーとケルゼンはどう異なるのか―法学における視点選択の意義について;慣行と制裁―「法哲学の基本文献」を読み直す;ワイマール憲法―十分な民主主義者なき民主制 ほか)
2 基本権論(エバーハルト・グラビッツの基本権論;基本権制約はなぜ比例的でなければならないのか;基本権解釈の「主体」に関する予備的考察―P.ヘーベルレ、J.イーゼンゼー、M.ボロウスキの所説を中心に;価値・原理・統制―価値秩序における基本権 ほか)