内容説明
本書は、弱者に向けられた、あるいは弱者が発する憎悪に如何に対処し、共生社会を築くかという問題関心を戦争犯罪やジェノサイドなどの大規模集団暴力という、より深刻な事例に適用したもので、国際法・憲法などの法学・政治学的関心はもちろん、哲学、心理学、歴史学等を縦横無尽に取り込み、複合的な学的基礎を持つ彼女の真骨頂を示すものである。本書は、2000年にthe American Society of International Law(ASIL)の出版表彰(Certificate of Merit)を受けた。
目次
第1章 序
第2章 復讐と赦し
第3章 裁判
第4章 真相解明委員会
第5章 賠償
第6章 歴史と向き合う
著者等紹介
ミノウ,マーサ[ミノウ,マーサ][Minow,Martha]
1954年生まれ、75年にミシガン大学で歴史学を学び、翌年、ハーヴァード教育大学院で教育学修士号、79年にイェール法科大学院で法学博士号(ジュリス・ドクター)を取得、98年にはウィーロック・カレッジから教育学博士号を授与される。現在、ハーヴァード法科大学院教授。紛争予防を教育方法の観点から模索する団体「歴史と我々自身に向き合う」の評議会メンバー、1999年にスウェーデンの主導によって設置された「コソヴォに関する独立国際委員会」の委員など、社会的活動にも精力的に取り組む行動派の法学者
荒木教夫[アラキノリオ]
白鴎大学法学部教授。専攻は国際法
駒村圭吾[コマムラケイゴ]
慶応義塾大学法学部助教授。専攻は憲法学
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感想・レビュー
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YayoiM