目次
序章 国内避難民問題研究の意義
第1章 ILA「国内避難民に関する国際法原則宣言」の成立
第2章 国内避難民問題に対する国連の対応
第3章 人道援助活動の中立性と国連の軍事的活動―UNHCRとICRCのアプローチの比較の視点から
第4章 国内避難民の安全地帯と国際法
第5章 新たな人道主義の相貌―国内避難民問題の法と政治
著者等紹介
島田征夫[シマダユキオ]
早稲田大学法学部教授。1972年早稲田大学大学院法学研究科博士課程修了。1985年法学博士(早稲田大学)
阿部浩己[アベコウキ]
現在、神奈川大学大学院法務研究科教授。1990年早稲田大学大学院法学研究科博士後期課程単位取得満期退学。1986年LL.M.(バージニア法科大学院)。1983年法学修士(早稲田大学)
佐藤哲夫[サトウテツオ]
現在、一橋大学大学院法学研究科教授。1984年一橋大学大学院法学研究科博士課程退学。1994年一橋大学博士(法学)
永田高英[ナガタタカヒデ]
現在、立正大学法学部専任講師。2002年早稲田大学大学院法学研究科博士後期課程単位取得満期退学。1996年法学修士(早稲田大学)
墓田桂[ハカタケイ]
現在、成蹊大学文学部国際文化学科専任講師。1998年フランス国立ナンシー第二大学大学院法学研究科博士課程修了。公法学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Mealla0v0
3
国内避難民(IDP)は、国境を渡らなかった難民である。だが、国境それ自体が人為的なものであるから、難民かIDPかの区別は人為的だと言えなくもない。しかし、国境が規定する問題もある。国境の内側は主権の及ぶ範囲であり、その意味でIDPは難民のような国際的な保護を受けることが非常身に難しい。だが、その多くは破綻国家で発生するために、国際的には「潜在的難民問題」として介入=封じ込めが行われることがある。そうした歴史的背景のなか、まだ十分とは言えないものの、IDPは保護されるように法整備が進められてきたと言うが……2017/12/22