内容説明
「人の法」の古典的、普遍的・現代的・実質的な要素をフランス法を手がかりとして考える。ペリュシュ判決をきっかけとして、「人間の尊厳と個人の尊厳」の意味内容を考える。民法理論研究会(仙台・広中先生ゼミ)の成果を樋口陽一先生にお願いした力作。また、「主題に関するおぼえがき」として、広中先生にご執筆いただいた。法における人間存在の基本にかかわるヒューマニズムをここにみる。人間の根底にあるべきものに迫る信念の著作。
目次
民法の理論的諸問題の部(「人の法」の観点の再整理)
隣接領域からの寄稿の部(個人の尊厳と人間の尊厳)(人間の尊厳vs人権?―ペリュシュ判決をきっかけとして;主題(個人の尊厳と人間の尊厳)に関するおぼえがき)