草思社文庫<br> 死を悼む動物たち

個数:
電子版価格
¥1,078
  • 電書あり

草思社文庫
死を悼む動物たち

  • ウェブストアに1冊在庫がございます。(2024年04月25日 10時20分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 文庫判/ページ数 392p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784794223197
  • NDC分類 481.78
  • Cコード C0145

出版社内容情報

 動物たちは家族や仲間の「死」を悲しんでいるのか。これまで科学は、人間の感情を安易に動物に投影することを禁じてきた。だがこの数年、死をめぐる動物たちの驚くべき行動が次々と報告され、自然人類学者である著者も数年にわたる実地調査によって、その考えを変えざるを得なくなったという。
 死んだ子を離そうとしないイルカ、母親の死を追いかけるように衰弱し死んだチンパンジー、仲間の遺骸のうえに木の葉や枝をかぶせるゾウ。さらに猫や犬やウサギ、馬や鳥などきわめて多くの心揺さぶられる事例が本書では紹介される。
死を悼むという行動は、人間だけのものなのだろうか――。

内容説明

動物たちは家族や仲間の「死」を悲しんでいるのか。これまで科学は、人間の感情を安易に動物に投影することを禁じてきた。だが近年、死をめぐる動物たちの驚くべき行動が次々と報告され、自然人類学者である著者も数年にわたる実地調査によって、その考えを変えざるを得なくなったという。死んだ子を離そうとしないイルカ、母親の死を追いかけるように衰弱し死んだチンパンジー、仲間の遺骸のうえに木の葉や枝をかぶせるゾウ。さらに猫や犬やウサギ、馬や鳥などきわめて多くの心揺さぶられる事例が本書では紹介される。死を悼むという行動は、人間だけのものなのだろうか―。

目次

動物たちの悲しみと愛について
死んだ妹を探して―猫
最良の友だち―犬
農園の嘆き―馬・ヤギ
悲しみがうつを引き起こす―ウサギ
骨に刻み込まれた記憶―ゾウ
死んだ子ザルを手放せない―サル
チンパンジーのやさしさと残酷さ
愛と神秘を語る鳥たち―コウノトリ、カラス
嘆きの海に生きる―イルカ、クジラ、ウミガメ
悲しみをは種を超えて
自殺する動物たち
霊長類の嘆き
死亡記事と死への記憶
文字につづられた悲しみ
先史時代の悲しみ

著者等紹介

キング,バーバラ・J.[キング,バーバラJ.] [King,Barbara J.]
ウィリアム・アンド・メアリー大学名誉教授。専門は自然人類学。ダグラス・カレッジ卒業、オクラホマ大学で博士号を取得後、ケニアでサルの研究を行い、さらにアフリカ、アメリカの各地でサルや大型類人猿の観察を進めてきた。人間と動物を結ぶ情動的関係について、その研究は従来の考察を深めたとして高い評価を得ている。ナショナル・ジオグラフィック・ラジオなどアメリカ国内をはじめさまざまなメディアに幅広く登場。バージニア州在住で、夫とともに野良猫の愛護活動に取り組んでいる

秋山勝[アキヤママサル]
立教大学卒業。出版社勤務を経て翻訳の仕事に(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 2件/全2件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Miyako Hongo

8
大いなるプロローグ。俺たちはまだ何も知っちゃいないんだという内容。□多頭飼いのペットの内一匹が死ぬと、残ったもう一匹がおかしな行動を取る。農場の山羊が死んでしょんぼりする犬。死骸をつつくゾウ。死んだ子供をつつき続ける母イルカ、ボスの死骸に集まる猿…。具体例を並べることで何かがあることを示唆する。□まあ確かに猿やら犬やら、群れを作る動物が仲間の死を認識して何らかの情動を持つのは当たり前だよなあという感覚。それが全く研究されてこなかったという方に首を傾げる。キリスト教社会ではそんな物なのかねえ。 2020/01/18

じゃくりーぬ

3
科学者は動物に人間と同じような感情や情動があることをなかなか認めたがらない。というか、認めたいんだけど科学的じゃないから認めてはいけないような気がしている。そういう懐疑的な視点で見ても、どう考えてもこの犬は友達の死を悲しんでいるよね?という例が多数掲載されている。個人的に痛ましさを強く感じたのはテレビドラマに起用されたイルカが自殺していくところ。とはいえ深い考察があるというよりは「こんなにたくさんそれっぽい例がありました〜」になってしまっているところが惜しい。2020/03/25

とめきち

2
仲間のピンチを人間に助けを求めるニワトリの話や自分の最も大事にしているものを仲間の墓に供えるゾウの話はとても驚きました。書店で見かけ衝動的に買ってよかったと思いました。2023/07/30

お抹茶

1
動物が相手の動物の死を認識して嘆いているのかははっきりしない。しかし,仲間を亡くして意気消沈したりする動物,葬られた相手の犬の墓の前で寝ずの番を務める犬もいるといった観察例がたくさん出てくる。ゾウの「墓参り」はぐっとくる話だが,なぜそういう行動をとるかという真の理由は,やはり人間にとってまだまだ謎である。2020/02/06

土橋俊寛

1
著者は人類学者だが、類人猿などの社会でコミュニケーションがどう進化してきたのかといったテーマについての著書もある。本書はそのタイトルの通り、動物にも悲しみの感情があって、愛する仲間の死を嘆くのだということを、たくさんのエピソードや自身の観察から論じていく。 中学校の時に飼っていた2羽のボタンインコを思い浮かべると、個人的には動物の悲しみを肯定するキングの主張には賛同したくなる。けれども、やはり科学的に議論するという著者の立場を思うと、本書がそれに成功しているとはあまり思えない。2018/09/11

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/12624773
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。