出版社内容情報
近年アメリカでは日本の朝鮮統治に関する実証研究が進み、??史上最も苛酷な植
民地支配?≠ニいった民族主義の視点に立つ??暗黒史観?≠ヘ修正されつつある。米国
の歴史学者が10 余年に及ぶ研究にもとづきこれを検証。日本統治下の朝鮮で
は現実主義、相互主義的でバランスのとれた政策が実施され、それが戦後韓国
の発展の礎となったと結論づけた瞠目の書!
・山縣有朋の朝鮮同化計画の真意
・朝鮮に適用された「司法の独立」
・西欧植民地との比較――教育、社会経済政策、公衆衛生
・朝鮮総督による土地改革、刑法改正
・??軍部の指導性?≠フ神話
・希望と可能性の地だった朝鮮……
【著者紹介】
ハワイ大学マノア校歴史学部名誉教授(近代日本政治史)。著書に『伊藤博文と明治立憲政』他。
内容説明
日本の朝鮮統治史研究においては、統治下の朝鮮の人々の否定的な体験に焦点をしぼった民族史観的パラダイムが大勢を占めてきた。だが、こうした体験談のみで朝鮮統治のすべてを語れるのだろうか。アメリカの2人の研究者が、あくまでも史実に基づき、可能な限り客観的にこれを検証。本来の意味での修正主義史観による最新の研究成果を紹介しつつ、日本の統治政策が「当時としては驚くほど現実的、穏健かつ公平で、日朝双方の手を携えた発展を意図した」ものであり、朝鮮の近代化に貢献し、戦後韓国の奇跡的な発展に繋がったことを明らかにしてゆく。ナショナリズムに偏した一面的な歴史認識に180度の修正を迫る第一級の研究書である。
目次
1 統治史研究の最前線
2 統治の実相
3 統治と司法
4 日本の統治と近代化
5 軍人と文官
6 統治政策の評価
著者等紹介
アキタ,ジョージ[アキタ,ジョージ] [Akita,George]
ハワイ大学マノア校名誉教授。近代日本政治史研究の世界的泰斗。1926年ハワイ生まれの日系二世。51年ハワイ大学卒業(政治学専攻)。ハーバード大学に進学し、修士号(東アジア政治史)を取得。同大学院で東アジアの言語・歴史学を専攻し、60年に博士号取得。61年~85年ハワイ大教授。退官後は日米で新たに研究・執筆活動を展開し今日に至る
パーマー,ブランドン[パーマー,ブランドン] [Palmer,Brandon]
コースタル・カロライナ大学歴史学部准教授。1970年生まれ。97年、ブリガム・ヤング大学にて修士号取得(国際関係論)、2005年ハワイ州立大学マノア校にて博士号取得(朝鮮史)
塩谷紘[シオヤコウ]
ジャーナリスト。1940年生まれ。AP通信社勤務、リーダーズ・ダイジェスト誌日本版編集長、文藝春秋北米総局長を経て、フリージャーナリストの活動を展開。シンクタンク「太平洋世紀研究所(The Pacific Century Institute)」理事として日韓関係緊密化の方途を探る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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