内容説明
「美女」の基準とは何か、残虐な拷問の歴史から何が見えるか、「不老不死」はどう夢見られたのか…。人々の想像力は現世を離れて自由にかけめぐる一方で、新たに現世の光景を書き換えていく。比較文化論の第一人者が文学、美術、演劇、風俗などのさまざまな領域を探訪しながら、東洋の多様な人間像を提示する。
目次
第1章 想像のなかの男と女(恋の文学と遊里;恋する男は戦わない ほか)
第2章 人体の万華鏡(肉体の不可能に挑む愛欲;空想の地誌学と人体変形のパノラマ ほか)
第3章 夢をめぐる断章(史実のなかの夢、詩画のような夢;不老不死の夢 ほか)
第4章 モノ・記憶・記号(文字と書物の旅をめぐる綺想;美味なるものは時間を航行する ほか)
著者等紹介
張競[チョウキョウ]
1953年生まれ。専門は比較文学・比較文化論、文化交流史研究。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了(比較文学比較文化専攻)。博士(学術)。東北芸術工科大学助教授、國學院大學助教授、明治大学法学部教授、ハーバード大学客員研究員を経て、明治大学国際日本学部教授。主な著書に『恋の中国文明史』(ちくま学芸文庫、読売文学賞)、『近代中国と「恋愛」の発見―西洋の衝撃と日中文学交流』(岩波書店、サントリー学芸賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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