内容説明
二〇世紀を震撼させた悲劇以後も長期にわたる内戦を経験したカンボジア。平和構築と除隊兵士の地域社会への再統合をめざした支援の実際と、当事者たちのその後―紛争終結国の貧困削減と自立支援に向け提言を行うとともに研究上の課題を示す。
目次
序章
第1章 カンボジア国軍除隊兵士自立支援プログラム
第2章 内戦の中のカンボジア近・現代史
第3章 研究の枠組みと方法
第4章 カンボジア社会の概観
第5章 シアムリアプ州における除隊兵士の調査(1)
第6章 シアムリアプ州における除隊兵士の調査(2)
第7章 シアムリアプ州における除隊兵士の調査(3)
第8章 リファラル・システム
第9章 社会再統合過程におけるソーシャルキャピタル
第10章 チャク・チュウ・ニィアン・コミューンの事例
結論
著者等紹介
牧田満知子[マキタマチコ]
兵庫県に生まれる。社会人類学者。博士(学術)。大阪大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。米ノースカロライナ州立大学大学院留学。北米先住民族(ズニ族)の調査研究に従事。JICWELS(国際厚生事業団)専門家海外派遣により、タイ、カンボジアで社会福祉、社会保障の調査研究を行う。現在は「安楽死・尊厳死」を歴史的に考察するため、欧州を中心に「死生観」の研究を行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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