内容説明
インドネシア、スラウェシ島の沖合に浮かぶブトン島。村で語られ、記されるいくつもの歴史を重ね合わせると、「真実の歴史」が見えてきた。世界史と民族誌、歴史学と人類学、史料と語りとを節合する壮大なエスノグラフィ。
目次
序章 歴史語りの人類学に向けて
第1章 城塞に生きる―ウォリオ社会
第2章 起源の森から城塞完成まで―ウォリオ人が語るブトン王国史
第3章 十六~十七世紀の文字資料に見る東部インドネシア諸勢力間関係
第4章 起源地への巡礼者―ワブラ社会
第5章 「真実の歴史」―ワブラ人が語るブトン王国史
第6章 歴史語りの対話、対話する歴史
第7章 歴史の真実、生きられる歴史語り―結論
著者等紹介
山口裕子[ヤマグチヒロコ]
1971年東京生まれ。一橋大学大学院社会学研究科博士後期課程修了、博士(社会学)。専攻は社会人類学、東南アジア研究。現在、岡山県立大学、吉備国際大学他非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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