内容説明
生ま身の人間を「食べ物」として神に捧げる。なぜこのような「野蛮で残酷な」話が現代まで語り伝えられているのか。人身御供譚をもつ祭の現場に身をおいて祭と語りのダイナミックな関係をさぐり、食・性・暴力をめぐる民俗的想像力の根源にせまる、気鋭の大胆な論考。
目次
序章 「人身御供」はどのように論じ得るか
第1章 「人身御供の祭」という語りと暴力
第2章 祭における「性」と「食」
第3章 人身御供と殺生罪業観
第4章 人形御供と稲作農耕
終章 人柱・人身御供・イケニエ
出版社内容情報
人身御供も祭りや伝承は私たちの先祖の生活と心象について何を語るか。世界各地に存在した食人風習とどう関わるか。民俗学や考古学が封印してきた人身御供譚の始原にひそむ暴力=「血なまぐさいもの」を私たちの歴史のリアルとして読み直す。2002年度サントリー学芸賞受賞。



