出版社内容情報
契約実務に役立つ、民法を体系的に理解するための基本書の改訂版契約実務を時系列的に並べ、その段階ごとに解説を加えることで、民法の横断的な理解を助ける。多くの企業法務担当者に好評を博した初版(2009年刊)を、民法の改正事項を中心に書き加えるとともに、全体を通じて、よりわかりやすくなるよう工夫した改訂版。
田路 至弘[トウジ ヨシヒロ]
著・文・その他
内容説明
ビジネス社会で経験する具体的な事例をもとに、民法の知識を整理するための「民法再入門」。債権法改正を踏まえた第2版。
目次
第1章 企業法の体系と民法
第2章 契約締結前の法律関係(信義誠実の原則の問題)
第3章 契約の締結―意思表示と代理(民法総則の問題)
第4章 契約の解釈(契約総論の問題)
第5章 債権の効力と消滅(債権総論の問題)
第6章 取引の終了
第7章 契約を巡る紛争解決(裁判と執行の問題)
著者等紹介
田路至弘[トウジヨシヒロ]
1959年生まれ。1982年東京大学法学部卒業。1982~87年(株)神戸製鋼所勤務。1991年最高裁判所司法研修所修了(43期)。1991年弁護士登録・岩田合同法律事務所入所。2007年~環境省契約適正化監視等委員会委員。2016年~東京大学大学院客員教授(法学政治学研究科附属ビジネスロー・比較法政研究センター)。現在、岩田合同法律事務所執行パートナー弁護士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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roatsu
18
個人的に法務関連の仕事をする者には必読・必携と考えている一冊で、旧版からお世話になっている。前職時代の同僚で転職する際に上司から餞別にプレゼントされたなんて人もいたっけ。改正民法に合わせて内容改訂され、今後のためにアップデートとして購入。読了しても都度参照する心強き仕事と日常の友。我々の生活の基礎には何といっても民法があるのであり、本書のテーマである契約であれば日々の買い物や交通機関の利用にも照らして考えていけば覚えも早く、応用も利いてくる。2018/11/13
うさぎさん
2
「もう一度」と冠するとおり既学者向けとなっている。ただし、民法を概観した上で重要な条文は都度引かれているため、必ずしも体系的・厳密な知識は必要ない。 本書ではビジネス上の論点となり得る事項を、想定されうる具体的トラブルと共に各論で確認していく。契約書と向き合っていると目の前に書かれていることに固執しがちだが、読み進めていく中で、常に解釈の問題や書かれていないことを想定する姿勢が求められるのが良い。ただし改正民法への対応は不十分。2021/02/27
ふじこ
2
とても興味深く読みました。実務に必要な民法が分かりやすく解説されています。 ただ、いくつかこれは誤りでは?と思うところが散見されます。2019/11/20