内容説明
住みなれた自宅で死にたい。「病院でしか死ねない時代」から「在宅で看取れる地域づくり」へ。
目次
序章 超高齢国家「日本」と在宅介護
1章 僕たちがつくった在宅診療所
2章 「出前医者」の一日
3章 在宅医療の時代―時代が僕らに追いついた
4章 地域包括ケアの世紀
5章 「終活」としての在宅医療
著者等紹介
太田秀樹[オオタヒデキ]
医学博士、医療法人アスムス理事長、全国在宅療養支援診療所連絡会事務局長。1953年奈良県生まれ。日本大学医学部卒。自治医科大学整形外科医局長を務めたのち、栃木県小山市におやま城北クリニックを開業し、在宅医療・介護に取り組む
蜂須賀裕子[ハチスカヒロコ]
1953年東京生まれ。武蔵大学人文学部・和光大学人文(現・表現)学部卒。編集者を経てフリーランスライターに。人物インタビューを基軸としたとしたルポルタージュを手がけている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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okatake
2
栃木県と茨城県で在宅医療(出前)を届けている医師太田秀樹さんによる著書。 長生きすることが良いことなのか、天寿を全うすることがいいことなのか。自然科学として追及されてきた医学が、ここで社会科学としての側面が大きくなってきた感が否めない。というより、自然科学にばかり眼を向け続けすぎたのかもしれません。 やっと、私たちの生の終了を社会科学的に考える土台ができてきたのでしょう。 簡潔にまとまれr、在宅医療を知りたい人にはお勧めです。2018/01/11
ぐってぃー
1
「在宅医療」ってなんやねんって時代から30年ほどぶれずに取り組まれてきたことにただただ感服。誰もがこうあるべきと思ってても、それを先陣きってやることがどれだけ難しいか… 「家で看取られる」ということが、今後どれだけ社会に受け入れられるのか。とはいえ、足元でもコロナで一気に出生数が減っているし、そうなるのは自然の流れかもしれん。 ちなみに著者、放大の授業にも出てきたな(課題提出忘れてて単位は落とした)2022/08/20