内容説明
若者に戦争は伝えられるか!?語りにくい体験を「孫娘」に伝えようと品川氏は言葉をさがし、展望の見えぬ「平和な」社会にいら立つ若者を前に清水氏は佇む。ふたりの講演と対話には、どうしても届けたい言葉が溢れている。青山学院大学主催「戦争体験の継承と平和認識」講演と対話の報告集。
目次
1 孫娘に語った戦争体験(戦時下の特異な高校生活;死ぬまでに『実践理性批判』を読んでおきたかった;中国大陸の最前線で実戦を体験する ほか)
2 平和を生きのびる(「平和を生きのびる」ことも難しい;「戦争体験者がうらやましい」という学生たち;心身共に健康な状態で生きられることが前提 ほか)
3 対話 戦争は語り継げるか(「人を殺す」ことの戦中と今;戦争の時代を「狂気」で括れるか;今の社会の若者たち ほか)
附 過去三回のフォーラムの記録
著者等紹介
品川正治[シナガワマサジ]
経済同友会終身幹事/財団法人国際開発センター会長。1924年神戸市生まれ。旧制第三高等学校在学中に召集され、送り込まれた中国戦線で戦闘に明け暮れ、そのときに受けた銃弾が右足に残る。日本火災海上保険(株)(現、日本興亜損保)社長、会長を歴任。その後、経済同友会副代表幹事、専務理事に就任
清水眞砂子[シミズマサコ]
児童文学者・児童文学翻訳家。1941年に植民地支配下の朝鮮で生まれる。青山学院女子短期大学名誉教授・菅沼眞砂子氏。訳書に、2004年の日本翻訳文化賞を受賞した『ゲド戦記』全6巻(岩波書店、1976~2004)ほか数多い(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まりこ
🍃