戦争を伝えることば―いらだつ若者を前にして

戦争を伝えることば―いらだつ若者を前にして

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  • サイズ B6判/ページ数 146p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784780303797
  • NDC分類 319.8
  • Cコード C0095

内容説明

若者に戦争は伝えられるか!?語りにくい体験を「孫娘」に伝えようと品川氏は言葉をさがし、展望の見えぬ「平和な」社会にいら立つ若者を前に清水氏は佇む。ふたりの講演と対話には、どうしても届けたい言葉が溢れている。青山学院大学主催「戦争体験の継承と平和認識」講演と対話の報告集。

目次

1 孫娘に語った戦争体験(戦時下の特異な高校生活;死ぬまでに『実践理性批判』を読んでおきたかった;中国大陸の最前線で実戦を体験する ほか)
2 平和を生きのびる(「平和を生きのびる」ことも難しい;「戦争体験者がうらやましい」という学生たち;心身共に健康な状態で生きられることが前提 ほか)
3 対話 戦争は語り継げるか(「人を殺す」ことの戦中と今;戦争の時代を「狂気」で括れるか;今の社会の若者たち ほか)
附 過去三回のフォーラムの記録

著者等紹介

品川正治[シナガワマサジ]
経済同友会終身幹事/財団法人国際開発センター会長。1924年神戸市生まれ。旧制第三高等学校在学中に召集され、送り込まれた中国戦線で戦闘に明け暮れ、そのときに受けた銃弾が右足に残る。日本火災海上保険(株)(現、日本興亜損保)社長、会長を歴任。その後、経済同友会副代表幹事、専務理事に就任

清水眞砂子[シミズマサコ]
児童文学者・児童文学翻訳家。1941年に植民地支配下の朝鮮で生まれる。青山学院女子短期大学名誉教授・菅沼眞砂子氏。訳書に、2004年の日本翻訳文化賞を受賞した『ゲド戦記』全6巻(岩波書店、1976~2004)ほか数多い(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

まりこ

3
本書の中で「10歳以下の子どもたちに向けて戦争を語る必要など全くない」と清水眞砂子さんはおっしゃっていて、私はそれに共感する。世界を愛すること、人間を愛することが先だと。おとなは知る努力が必要だし、子どもたちが知りたいと思った時に手渡せる本を持っていなくてはならないと思う。2012/07/19

🍃

2
新しい視点を知れた。戦争と平和について考えることは、単純ではない。世代、方法、気をつけること…いろいろあり、難しい。でも、戦争もしかり、私たち若い世代が語り継いでいかなければいけないことは、他にもたくさんあるのだと思う。それも同じく、単純なことではない。ぶつかる壁は、戦争を伝えることと通じることもあるだろう。その参考に、すごくなった。できれば手元において置きたい。2014/03/09

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