出版社内容情報
厖大なユリアヌス関連文献解読を通して為される自己改訂の試み、その果てに浮かぶ「リベラル・アイロニスト」という生き方とは。
目次
第一章 ユリアヌスに誘われて
1 ユリアヌスとの再会
2 二〇世紀ギリシアへの旅
第二章 二〇世紀初頭の日本、そしてヨーロッパへの旅
1 ユリアヌスってだれ?
2 だれが『神々の死』を読んだのか?――メレシコーフスキイという謎
3 反転する『死者の書』――あるいは『死者の書』は『生=性者の書』だった
4 ロマン主義者、ユリアヌス?
5 辻邦生『背教者ユリアヌス』とはなんだったのか?
第三章 歴史を生みだすユリアヌス
1 歴史・物語・小説
2 辻『背教者ユリアヌス』とヴィダル『ユリアヌス――ある小説』との比較
3 ユリアヌス帝の遺産――ギボンという男、『ローマ帝国衰亡史』という書物、啓蒙という精神風土
おわりに 「ポスト真実」の時代におけるリベラル・アイロニスト
内容説明
モンテーニュ、ギボン、折口信夫……、厖大なユリアヌス関連文献解読を通して為される自己改訂の試み、その果てに「リベラル・アイロニスト」という生き方が浮き彫りとなる。書籍文化への尽きることのない賛歌。
●著者紹介
添谷育志(ソエヤヤスユキ)
1947年栃木県生まれ。東北大学大学院法学研究科博士課程単位取得退学。明治学院大学名誉教授。
著訳書:『近現代英国思想研究、およびその他のエッセイ』(風行社、2015年)、『現代保守思想の振幅――離脱と帰属の間』(新評論、1995年)M. イグナティエフ『火と灰――アマチュア政治家の成功と失敗』〔共訳〕(風行社、2015年)、M. オークショット『歴史について、およびその他のエッセイ』〔共訳〕(風行社、2013年)、M. イグナティエフ『許される悪はあるのか?――テロの時代の政治と倫理』〔共訳〕(風行社、2011年)、他。
内容説明
“背教者”を超える「何者か」であればこそ。賛否を超え語られ続ける理由。無数に描かれたユリアヌス像の交叉の先に「リベラル・アイロニスト」という生のスタイルが浮かぶ。
目次
第1章 ユリアヌスに誘われて(ユリアヌスとの再会;二〇世紀ギリシアへの旅)
第2章 二〇世紀初頭の日本、そしてヨーロッパへの旅(ユリアヌスってだれ?;だれが『神々の死』を読んだのか?―メレシコーフスキイという謎;反転する『死者の書』―あるいは『死者の書』は『生=性者の書』だった;ロマン主義者、ユリアヌス?;辻邦生『背教者ユリアヌス』とはなんだったのか?)
第3章 歴史を生みだすユリアヌス(歴史・物語・小説;辻『背教者ユリアヌス』とヴィダル『ユリアヌス―ある小説』との比較;ユリアヌス帝の遺産―ギボンという男、『ローマ帝国衰亡史』という書物、啓蒙という精神風土)
おわりに 「ポスト真実」の時代におけるリベラル・アイロニスト
著者等紹介
添谷育志[ソエヤヤスユキ]
1947年栃木県生まれ。東北大学大学院法学研究科博士課程単位取得退学。明治学院大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。