亡命ユダヤ人の映画音楽―20世紀ドイツ音楽からハリウッド、東ドイツへの軌跡

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  • サイズ B6判/ページ数 325p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784779508516
  • NDC分類 778.253
  • Cコード C1074

内容説明

ナチの台頭を受け、アメリカに渡ったユダヤ人作曲家たち。彼らはハリウッドで映画音楽の基礎をつくりあげ、その一部は戦後東ドイツでアンチ・ハリウッドの映画音楽を築きあげた。その軌跡を追う。

目次

序章 映画音楽はどこからやってきたのか?(ハリウッド映画音楽の起源;アンチ・ハリウッド映画音楽の起源)
第1章 二〇世紀クラシック音楽の主流(戦間期ウィーンの音楽界とシェーンベルク;現代音楽を生んだ「ノイエ・ムジーク(新しい音楽)」論争
シェーンベルク教授のハリウッド)
第2章 ハリウッド映画音楽の誕生―オペラからハリウッド映画音楽へ(後期ロマン派の「映画的」オペラ―コルンゴルト“死の都”とベルク“ルル”;トレーニングされたアメリカの聴衆;オペラから映画音楽へ―ハリウッド式モチーフという紋切型)
第3章 芸術になった映画音楽―ワイマール共和国、ハリウッド、東ドイツ(映画音楽実験工房―音楽家デッサウの挑戦;ハリウッド映画産業と亡命作曲家たち―アドルノとアイスラー;社会主義下の「自由な」映画音楽制作)
第4章 映画音楽はどこへ向かうのか?(ハリウッド式モチーフ;作曲家という職業;映画の音響)

著者等紹介

高岡智子[タカオカトモコ]
1979年金沢生まれ。博士(学術)。専門は、音楽学、映画音楽、東ドイツ文化。神戸大学大学院総合人間科学研究科博士後期課程修了。2005年から2007年までフンボルト大学に留学(ロータリー財団マルチイヤー奨学生)。甲南大学人間科学研究所博士研究員、日本学術振興会特別研究員PD(京都大学)を経て、静岡大学情報学部専任講師(2014年4月より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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汲平

1
スタイナー&コルンゴルト VS アイスラー&デッサウという対立軸を中心に、ハリウッド映画音楽とアンチ・ハリウッド映画音楽が成立した経緯とその特徴を描き出す。前者は後期ロマン派の流れを継ぐゴージャスな音楽を映像とシンクロさせ、後者は新ウィーン派ゆずりの現代的なサウンドで映像を裏切るショッキングな音楽で映像との間で対位法的対比を演出する。読み易くて、その内容は興味深いものでしたが、記述に繰り返しが多くて、少しくどい印象がありました。2015/01/27

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