『騎士団長殺し』の「穴」を読む―セクシュアリティの多様性

個数:

『騎士団長殺し』の「穴」を読む―セクシュアリティの多様性

  • 出版社からのお取り寄せとなります。
    入荷までにおよそ1~3週間程度かかります。
    ※商品によっては、品切れ等で入手できない場合がございます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【出荷までの期間】
    ■通常、およそ1~3週間程度

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆上記期間よりも日数がかかる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆品切れ・絶版等により入手できない場合がございます。
    ◆品切れ・絶版等の確認に2週間以上かかる場合がございます。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • 店舗受取サービスはご利用いただけません。

  • サイズ B6判/ページ数 253p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784779125119
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0095

出版社内容情報

村上春樹の摩訶不思議な長編小説『騎士団長殺し』を

「穴」を鍵語に、

物語に潜むセクシュアリティを読み解く本格評論!



『騎士団長殺し』を手にした読者は、作品中に張り巡らされた

「穴」を意識せざるを得ない。

数々の「穴」は何を意味するのか?



村上春樹の文体、そして、村上作品を特徴づける

セクシュアリティを徹底して読み解く。



「畢竟本書が指向するのは、

『騎士団長殺し』という「物語」を侵犯して

身体性をもつ運動体としての文体=エクリチュールが、

多様なセクシュアリティを横溢させて

読者との連続性を実現することである。」(「はじめに」より)

第一章 文体



身体性をもつ文体

「物語」分析



第二章 「免色」のセクシュアリティ



「穴」

「鈴」

象徴としての「クリトリス」

「私」、及び「騎士団長」にとっての「鈴」

「穴」に入る

「免色」の象徴的な「死」

「場に共有されるもの」

象徴としての「穴」

男性性の「均質な性」を共有する「穴」

「私」と「まりえ」とが共有したもの

「穴」のセクシュアリティ

フロイトの「肛門愛」

「クローゼット」

「免色」の告白

妊娠を前提にした普通の男女の性愛行為

「クローゼット」の外にいる「イシキ」

「複数の沈黙」をもつセクシュアリティ

「顔なが」

「メタファー通路」

閉じられている「免色」のセクシュアリティ

「私」の主体性の獲得

「穴」の中での通過儀礼

「私」が妻「ユズ」に会いにゆく

「免色」の欲望

ドーナッツ化した「神殿」

「タイヤの空気圧」を測る

「母親」殺し

「免色」の「穴」は閉じられてゆく

実際の「穴」のその後

「鈴」と「懐中電灯」



第三章 「騎士団長」の死



「騎士団長」は殺害されねばならない

「諸君」と「あらない」

「第四人称」

「読者」

「饗宴」のスタイル

エクリチュールの運動

「白いスバル・フォレスターの男」に見る自然死



第四章 暴力の個体性



「物語」の暴力

国家レベルの暴力、あるいは暴力性=悪

国家権力の暴力と個人の暴力の混在

『トレブリンカの反乱』に見られる暴力

「父親」殺し

個人の暴力、あるいは暴力性=悪

「騎士団長」殺し

暴力の個体性における「連続性の意識」

谷? 龍彦[タニザキ タツヒコ]
著・文・その他

内容説明

村上春樹の長編小説『騎士団長殺し』を「穴」を鍵に、物語に潜むセクシュアリティを読み解く本格評論!作品中に張り巡らされた、意識せざるを得ない数々の「穴」は何を意味するのか?村上春樹の文体、村上作品を特徴付けるセクシュアリティを徹底読解!

目次

第1章 文体(身体性をもつ文体;「物語」分析)
第2章 「免色」のセクシュアリティ(「穴」;「鈴」 ほか)
第3章 「騎士団長」の死(「騎士団長」は殺害されねばならない;「諸君」と「あらない」 ほか)
第4章 暴力の個体性(「物語」の暴力;国家レベルの暴力、あるいは暴力性=悪 ほか)

著者等紹介

谷〓龍彦[タニザキタツヒコ]
1955年、三重県生まれ。皇學館大学卒業。澁澤龍彦に私淑して文芸評論を始める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

m

2
図書館の新着本。ネットでよく見る村上作品の解釈の類いかな、と思ったが甘かった。筆者の熱量がすさまじく、こんなこと考えながら読むのは疲れてしまいそう。2018/12/11

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/13005712
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。