出版社内容情報
インドネシア・スマトラ島に、
アジア太平洋戦争下、巨大鉄道がつくられていた!
玉音放送の日(1945年8月15日=敗戦の日)に完成した
この鉄道は、多くの捕虜やロームシャの犠牲者を出しており、
泰緬鉄道に並ぶ、歴史的負の遺産である。
シンガポール島からマレー、タイ、仏印、華南?華北、
南満洲、朝鮮を経て東京につながる「大東亜縦貫鉄道」構想を、
スマトラ島まで延ばしたこの鉄道で、
日本軍は何をしようとしたのか。
膨大な資料の渾身の発掘・調査と、
現地でのていねいな聞き取りにより、
歴史の闇に埋もれていた幻の鉄道の全貌が初めて明らかになる。
アジア太平洋戦争の実像を浮き彫りにする、ノンフィクションの大著!
第一部「大東亜共栄圏」と鉄道
第一章「皇国の大東亜新秩序建設の為の生存圏」
第二章 東南アジア占領地における日本軍政
第三章「大東亜共栄圏」を打通する鉄道
第二部 スマトラ横断鉄道
第四章 スマトラ横断鉄道建設計画
第五章 スマトラ横断鉄道建設と企業・鉄道連隊
第六章 ロームシャの惨状
第七章 現地で村の古老・二世・三世に聞く
第八章 犠牲になった捕虜
第九章 オランダ裁判・東京裁判から見たスマトラ横断鉄道建設
第十章 民間人抑留者と「慰安婦」
第十一章 「大東亜共栄圏」の解体と敗戦後のスマトラ横断鉄道
江澤 誠[エザワ マコト]
著・文・その他
内容説明
インドネシア・スマトラ島に、アジア・太平洋戦争中、巨大鉄道がつくられていた!敗戦の日に完成したこの鉄道建設で、多くの捕虜やロームシャが犠牲になった。膨大な資料の渾身の発掘・分析と現地でのていねいな聞き取り調査により、歴史の闇に埋もれていた幻の鉄道の全貌が初めて明らかになる。
目次
第1部 「大東亜共栄圏」と鉄道(「皇国の大東亜新秩序建設の為の生存圏」;東南アジア占領地における日本軍政;「大東亜共栄圏」を打通する鉄道)
第2部 スマトラ横断鉄道(スマトラ横断鉄道建設計画;スマトラ横断鉄道建設と企業・鉄道連隊;ロームシャの惨状;現地で村の古老・二世・三世に聞く;犠牲になった捕虜;オランダ裁判・東京裁判から見たスマトラ横断鉄道建設;民間人抑留者と「慰安婦」;「大東亜共栄圏」の崩壊と敗戦後のスマトラ横断鉄道)
著者等紹介
江澤誠[エザワマコト]
評論家。1949年千葉県生まれ。同志社大学法学部政治学科卒業、横浜国立大学環境情報学府大学院博士課程修了・環境学博士。スマトラ横断鉄道の調査のプロセスで、戦時下の幻の新聞『スマトラ新聞』を発掘、復刻した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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