漱石と英文学〈2〉『吾輩は猫である』および『文学論』を中心に

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漱石と英文学〈2〉『吾輩は猫である』および『文学論』を中心に

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  • サイズ B6判/ページ数 615p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784779124723
  • NDC分類 910.268
  • Cコード C0095

出版社内容情報

研究史上の“些事”にこだわり、

一対一に見える源泉に含まれる

“見えざる接点”の深層を可視化する試み。



漱石に関する比較文学研究で大きな足跡を

残す著者、晩年の論文集成。

再び新風景が!

主な目次



第一章 自己流〈比較文学〉と漱石研究



1 私の〈比較文学〉入門から海外における

             「方法論」論争まで

2 「事実主義」の重要性

  ──島田 厚「漱石の思想」の一節を例として

3 『文学論』における「暗示」



第二章 食材としての孔雀──漱石における想像力の一面



1 迷亭の「年始状」

2 「孔雀の舌」の周辺

3 「孔雀の料理史」

4 「羅馬人」の「秘法」── 「入浴」「嘔吐」について

6 フラミンゴの舌と孔雀の舌

7 『猫』と『漾虚集』とを繋ぐもの

   ──テニソン、モンタージュ的手法、借用と改変 ほか



第三章 『吾輩は猫である』とその周辺



1 『吾輩は猫である』と「カーテル、ムル」

2 漱石とホフマンとの接点

3 『猫』と『ムル』との接点としてのブランデス

6 「吾輩」と “we”

7 “regal we” とシェイクスピアの歴史劇と

11『猫』におけるウィリアム・ジェイムズ (1?3)ほか



第四章 『猫』における「自殺」と「結婚の不可能」

     ──G・ブランデスを手掛かりとして



1 「寒天」的半透明感から自殺談義へ

2 「自殺を主張する哲学者」

4 『オーベルマン』と「文学における自殺の病的な流行」

5 「自殺」と「解放」

6 「個性の発達」と「結婚の不可能」

9 『デルフィーヌ』とスタール夫人の「非結婚論」

10 「吾輩」の水死と「不対法」の終焉  ほか



第五章  漱石とレズリー・スティーヴン

        ── Hours in a Library を中心に



2 漱石のデフォー論とスティーヴン──漱石の記憶違い

3 漱石のポープ論とスティーヴン

──姿を見せないスティーヴン

4 『吾輩は猫である』におけるスティーヴン  ほか



第六章 『ハイドリオタフヒア』とその周辺



1 三四郎と『ハイドリオタフヒア』との出会い

2 「寂寞の罌粟花を散らすや……」の出典

── 研究史概観

4 テーヌ『英文学史』と漱石

6 視覚化された「メメント・モリ」

── ホルバインと『ハムレット』

7 『三四郎』における「死」への眼差し  ほか



第七章 『文学論』本文の検討



2 「文学的内容の形式」と「文学的内容の基本成分」と

3 「(文学的内容の)形式」とは何か

── “form”と“formula”

4 漱石自身が“Form”を用いた可能性

6 『文学論』冒頭の命題と漱石の不満

7 「(F + f )」、ジェイムズ、およびフェヒナー

8 『文学論』における数式へのこだわり

9 「Lives of Saints」とは何か ほか







主要参考文献



あとがき



索引

塚本 利明[ツカモト トシアキ]
著・文・その他

内容説明

研究史上の“些事”にこだわり、一対一に見える源泉に含まれる“見えざる接点”の深層を可視化する試み。漱石に関する比較文学研究で大きな足跡を残す著者、晩年の論文集成。

目次

第1章 自己流“比較文学”と漱石研究
第2章 食材としての孔雀―漱石における想像力の一面
第3章 『吾輩は猫である』とその周辺
第4章 『猫』における「自殺」と「結婚の不可能」―G.ブランデスを手掛かりとして
第5章 漱石とレズリー・スティーヴン―Hours in a Libraryを中心に
第6章 『ハイドリオタフヒア』とその周辺
第7章 『文学論』本文の検討―冒頭の一句、および「Lives of Saints」を中心に

著者等紹介

塚本利明[ツカモトトシアキ]
1930年東京に生れる。現在、専修大学名誉教授、日本比較文学会評議員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。