出版社内容情報
官製労働組合しか認められておらず、
「スト権」や結社の自由が保障されていない
名ばかりの社会主義国・中国で、
非正規労働者たちが下から求める
集団的・「合法的」なストライキをした!
底辺においやられた労働者たちが次々に展開した抗議行動を、
労働者自身の言葉で語った貴重な本。
支援者たちによるていねいな聞き取りを通し、
ストの原因、状況、結果、そして影響をあきらかにする。
広東省のホンダ部品工場など、日本に関わりの深い企業も含む
労働の実態と闘いをつぶさに見ていく。
中国の現代史における労働運動の位置づけも詳しく解説。
はしがき
…?仁
序論 90年代以降の沿海部の企業における労働者の
生存を掛けた集団闘争
…秦嶺
第?部 工場閉鎖に対する闘い
第1章 香港資本の工場の閉鎖
第?部 賃金カットに抗する闘い
第2章
日系企業の工場において高温度手当を求めるストライキ
第3章
男性労働者が経験した2回のスト
第4章
電子機器工場でのストライキ(2005年)
第5章
女性労働者が語る、3回のストライキ体験
第6章
深?の工場でストをした労働者のインタビュー
第7章
食事の不満から発生したストと道路封鎖
第三部 賃上げ要求スト
第8章
成形工場における集団サボタージュ事件
第9章
2007年、大手エレクトロニクス工場における労働者のスト
第10章
2010年の賃上げ要求スト
解説
中国における新たな労働運動の勃興とそのゆくえ
(石井知章)
?仁[ハオレン]
編集
レイバーネット日本国際部[レイバーネットニホンコクサイブ]
編集/翻訳
石井 知章[イシイ トモアキ]
解説
内容説明
官製の組合しか認められず、「スト権」や結社の自由が保障されていない名ばかりの社会主義国・中国で、労働者が語った貴重な証言。
目次
序 1990年代以降の労働者の生存をかけた集団闘争(秦嶺)
第1部 工場閉鎖に対する闘い(未払いや遅配の賃金を取り返す;香港資本の工場の閉鎖)
第2部 賃金カットに抗する闘い(日系企業の工場において高温度手当を求めるストライキ;男性労働者が経験した2回のスト;電子機器工場でのストライキ(2005年) ほか)
第3部 賃上げ要求スト(鋳物製造工場における集団サボタージュ事件;大手エレクトロニクス工場における労働者のスト(2007年)
2010年の賃上げ要求スト)
著者等紹介
〓仁[ハオレン]
大学卒業後、2009年に広東省のNGOに勤務。退職後、工場労働者になり、活動家のネットワークを作って一連のストの聞き取りを始める
石井知章[イシイトモアキ]
共同通信社記者、ILO(国際労働機関)職員を経て、明治大学商学部教授、早稲田大学大学院政治学研究科兼任講師。専門は、中国政治(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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