フォークナーのヨクナパトーファ小説―人種・階級・ジェンダーの境界のゆらぎ

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フォークナーのヨクナパトーファ小説―人種・階級・ジェンダーの境界のゆらぎ

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  • サイズ B6判/ページ数 236p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784779123979
  • NDC分類 930.28
  • Cコード C0098

内容説明

「基盤の解体」を鍵語にしてフォークナー創設の架空の土地、ヨクナパトーファを舞台にした複雑かつ難解な代表作『響きと怒り』『八月の光』『アブサロム、アブサロム!』『行け、モーセ』を読み解く!南北戦争での敗北によってアメリカ南部で劇的に引き起こされた“人種・階級・ジェンダーの境界のゆらぎ”=“貴族階級の白人男性層という旧南部社会の基盤の解体”が、“ストーリー”の基盤(時間と空間)を解体する技法によっていかに描かれているのか、スリリングな文学読解に本書は誘う。第二部では、南部作家コーマック・マッカーシーや映画作家タランティーノ、イニャリトゥ、アリアガへのフォークナーの影響、そして、横溝正史とフォークナーの類似性を指摘。さらに、大橋健三郎がなぜフォークナー研究に至ったのかを考察して、日本人がフォークナーを研究することの意味を探る!

目次

第1部 ヨクナパトーファ小説における旧南部解体(虚飾からの覚醒―『響きと怒り』;旧南部への直視―『八月の光』;南部貴族の起源―『アブサロム、アブサロム!』;南部貴族の重罪―『行け、モーセ』)
第2部 フォークナー文学と現在/日本(フォークナーと現代アメリカ南部作家―コーマック・マッカーシー;フォークナーと現代映画作家―クエンティン・タランティーノ、アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ、ギジェルモ・アリアガ;アメリカ南部と日本のジレンマ―横溝正史;日本におけるアメリカ文学研究の確立―大橋健三郎)

著者等紹介

大地真介[オオチシンスケ]
1970年、広島生まれ。1999年、広島大学大学院修了(博士(文学))。2005‐2006年、カリフォルニア大学バークレー校客員研究員。2015‐2016年、ハーバード大学客員研究員。現在、広島大学大学院文学研究科准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

カイロス時間

10
個人的にはクリーンヒット。元々フォークナーに興味があったのもあるけど、論旨が明快でかなり読みやすかった。ザ・アカデミックな文章展開も読んでいてなんだか安心。内容としては、読みのポイントを2種類の「解体」に定め、主要作品の意味を分析していくというもの。南部世界の問題にフォークナーがどう切り込んでいったのか、これを読んで非常にクリアに理解できた。印象的だったのは、作家が自身の境遇を直視したときに初めて、世界レベルの作品群を生み出せたんだという指摘。自分を削ってこその文学、それは一つの真理なのかもしれない。2021/04/25

Gakio

0
タランティーノとフォークナーには共通点がある。だから何? これだけ読むと、作家は天才だけど、研究者は凡人なんだな、と感じる。 2020/10/25

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