スペインレコンキスタ時代の王たち―中世800年の国盗り物語

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  • サイズ B6判/ページ数 244p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784779122804
  • NDC分類 236.04
  • Cコード C0022

出版社内容情報

711年のイスラムの侵入から1492年のグラナダ開城まで

のレコンキスタ(国土回復運動)の内実を、

複雑に入り組んだ王家の争いと

“国盗り合戦”の果ての成果として描き出す傑作。



「800年にわたる王家」の系図と

各時代ごとの領土地図を付し、

紆余曲折のレコンキスタの実態と

イスラム側の姿をコラム(<イスラム風景>)で解説。

分かりやすいスペイン史。

はじめに

[スペイン全図]

[800年にわたる王家の系図] 綴じ込み



第1章 アストゥリアス王国の誕生 718年

 [地図1]八世紀、イスラム侵入

 [系図1]西ゴート王国からアストゥリアス王国へ

 <イスラム風景1> ウマイヤ朝



第2章 聖ヤコブの墓の発見 814年

 [地図2]九世紀頃

 [系図2]九世紀、アルフォンソ二世時代

 <イスラム風景2> 後ウマイヤ朝



第3章 レオン王国へ 910年

 [地図3]九~一〇世紀、アルフォンソ三世時代

 [系図3-1]アルフォンソ三世大王

 [系図3-2]フォルトン・ガルセスと娘オネカ

 <イスラム風景3> 

アブド・アッラフマーン三世とアル・マンスール



第4章 ナバラ王サンチョ大王 1000年

 [地図4]一一世紀前半、サンチョ大王後とタイファ国

 [系図4]サンチョ大王と分割相続

 <イスラム風景4> タイファ群小国



第5章 トレド奪還 1085年

 [地図5-1]一一世紀中頃、トレド奪還前

 [地図5-2]一二世紀初め、トレド奪還後

 [系図5]フェルナンド大王と分割相続

 <イスラム風景5> ムラービト朝



第6章 アラゴン事情 1137年

 [地図6]一二世紀中頃

 [系図6]アラゴン王たち

 <イスラム風景6> ムワッヒド朝



第7章 ラス・ナバス・デ・トロサの戦い 1212年

 [地図7]一三世紀初め

 [系図7]ラス・ナバス・デ・トロサの王たち

 <イスラム風景7> グラナダ王国──建国



第8章 カスティーリャの「幼少王」たち 1312年

 [地図8]一四世紀、騎士団

 [系図8]アルフォンソ一〇世と一一世

 <イスラム風景8> グラナダ王国──攻防



第9章 トラスタマラ家登場 1369年

 [地図9]一四世紀、トラスタマラ家時代

 [系図9]ペドロ一世とエンリケ二世

 <イスラム風景9> グラナダ王国アルハンブラ宮殿



第10章 アラゴン王国もトラスタマラ家 1412年

 [地図10]一五世紀、拡張するアラゴン

 [系図10]「カスペの妥協」とアンテケラ王

 <イスラム風景10 > グラナダ王国──滅亡前夜



第11章 グラナダ開城、レコンキスタの完了 1492年

 [地図11]一五世紀末、グラナダ戦

 [系図11]イサベル女王とフェルナンド王



執筆を終えて

西川 和子[ニシカワ カズコ]
にしかわ・かずこ
スペイン史著述家。
早稲田大学理工学部応用化学科卒。
著書に
『スペイン宮廷画物語
──王女マルガリータへの旅』、
『スペイン十八世紀への招待
──宮廷画物語』、
『狂女王フアナ
──スペイン王家の伝説を訪ねて』、
『スペイン フェリペ二世の生涯
──慎重王とヨーロッパ王家の王女たち』、
『スペインの貴公子 フアンの物語
──レパント海戦総司令官の数奇な運命』、
『オペラ「ドン・カルロ」のスペイン史』、
『ギター前史 ビウエラ七人衆
──スペイン宮廷楽士物語』、
『宮廷人 ベラスケス物語』(以上、いずれも彩流社)、
『スペイン謎解き散歩 中経の文庫』
(KADOKAWA/中経出版)などがある。

内容説明

711年のイスラムの侵入から1492年のグラナダ開城までのレコンキスタ(国土回復運動)の内実を、複雑に入り組んだ王家の争いと“国盗り合戦”の果ての成果として描き出す傑作。“800年にわたる王家の系図”と各時代ごとの領土地図を付し、紆余曲折のレコンキスタの実態とイスラム側の姿をコラム“イスラム風景”で解説。分かりやすいスペイン史。

目次

第1章 アストゥリアス王国の誕生 七一八年
第2章 聖ヤコブの墓の発見 八一四年
第3章 レオン王国へ 九一〇年
第4章 ナバラ王サンチョ大王 一〇〇〇年
第5章 トレド奪還 一〇八五年
第6章 アラゴン事情 一一三七年
第7章 ラス・ナバス・デ・トロサの戦い 一二一二年
第8章 カスティーリャの「幼少王」たち 一三一二年
第9章 トラスタマラ家登場 一三六九年
第10章 アラゴン王国もトラスタマラ家 一四一二年
第11章 グラナダ開城、レコンキスタの完了 一四九二年

著者等紹介

西川和子[ニシカワカズコ]
早稲田大学理工学部応用化学科卒。現在、スペイン史著述家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

六点

52
イベリア半島にイスラム勢力が侵入してから、グラナダ王国が滅亡し、キリスト教徒による再征服が完了するまでの800年間に亘る、「親族内で全力で争い、余力を以て、イスラム教徒と戦う」キリスト教徒諸王国とその王達の物語である。日本人には縁遠く、解りにくい歴史的イベントである。が、平易な解説とコラムで章末に来るイスラム諸邦の様相が描かれており、理解がしやすい。現在、イベリア半島が二カ国なのは、偶然の結果に過ぎないのだなとも思う。まさにショギョムッジョ! 2020/03/15

星落秋風五丈原

21
711年のイスラムの侵入から1492年のグラナダ開城まで のレコンキスタ(国土回復運動)の内実を系図つきで紹介。ヨーロッパにイスラム勢力を呼びこんだまさかの出来事とは。2017/04/22

ジュンジュン

13
大正解!初めてのレコンキスタ本が本書でよかった。1492年の最終局面こそ有名だけど、そこに至る800年は全く??の状態。例えば…第五章「トレド奪還1085年」では、カスティーリャ王サンチョ2世とナバラ王サンチョ4世とアラゴン王サンチョ5世が同時に登場。もう意味が分からない…はずが、著者のナビで迷わず1492年に到着できる。巻頭の800年にわたる王家の系図、各章の系図と地図、そして丁寧な語り口。僕にとって、トリニティが導く800年の旅は日帰り旅行(一日で読める)だった。2023/05/17

リッチー。

2
タイトル通り800年の概要なのでレコンキスタの大まかな流れを知りたい向きにおすすめ。カスティーリャ目線が強く、13世紀以降のアラゴンの地中海進出の話やポルトガル史はほとんど取り上げていない。漫画『アルカサル』のネタ明かしもほとんどない。イスラム教国群についてはコラムでフォローしていて、キリスト教に寄りすぎないようある程度バランスをとり、スペイン万歳感が薄いのは好感。2017/06/28

葛湯

1
平易な文で書かれているので読みやすい。スペイン史の知識がほとんどない人にもおすすめできる本。逆に、レコンキスタの流れをすでに理解している人やスペイン史への造詣が深い人には物足りないかもしれない。 家系図や地図などとても分かりやすく図示されているので理解しやすかった。 2020/03/01

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