マリ近現代史

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  • サイズ A5判/ページ数 168p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784779118883
  • NDC分類 244.14
  • Cコード C0022

内容説明

アルジェリア人質事件の背景、マリはアフリカの“アフガン”になるか?ヴィジュアル満載の初の本格的通史。

目次

第1章 幻の黄金都市―トンブクトゥ
第2章 フランス植民地の時代
第3章 モディボ・ケイタとマリ共和国の独立
第4章 ムーサ・トレオレの独裁軍事政権
第5章 民主化の20年
第6章 2012年北部紛争後のマリ

著者等紹介

内藤陽介[ナイトウヨウスケ]
1967年、東京都生まれ。東京大学文学部卒業。郵便学者。日本文藝家協会会員。フジインターナショナルミント株式会社顧問。切手などの郵便資料から、国家や地域のあり方を読み解く「郵便学」を提唱し、活発な研究・著作活動を続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

NY

11
マリは古くから砂漠と大河・ニジェール川が交わる交易の要衝であり、「泥のモスク」など魅力的な文化財も少なくない。今も、綿花や鉱物資源(特に金)、コメ文化など、西アフリカの特徴を集約したような国だ。本書は、切手や郵便資料を使いながら、マリの通史をわかりやすく解説している。フランスによる植民地化の経緯や、アフリカ各国の指導者がしのぎを削った独立前後。クーデターによる独裁、一次資源価格の下落による不安定化、自由化の副作用=イスラム原理主義の台頭(流入)など。いつかまた、この世界に関わってみたいと思う。2021/10/02

しんこい

10
マリなんてマイナーな国の近現代史が出版されるだけでも驚きだが、それを裏付ける資料に切手や郵便を持ち出すところがさらに驚きで、ちゃんと成立している。日本とのウランつながりや、ジェンネの泥のモスクがしばらく廃墟だったとか新たな知識もいろいろ2018/03/18

印度 洋一郎

7
西アフリカの内陸国マリの通史をコンパクトに解説。兎に角、オールカラーの図版が多く、この手の本としては異例のヴィジュアル指向の編集。切手や絵葉書を年代順に見ると、色々変化がわかって面白い。重点を置かれているのは、19世紀後半のフランスの植民地化以降で、特に20世紀半ばの独立以後のマリの歩み。アフリカ諸国の統一や社会主義化という、独立時の理想が早々に挫折し、それ以後長い低迷の時代に入って行く。軍事政権、民政化、少数民族トゥアレグ人の蜂起、そこに介入してくるイスラム過激派と今に至る道も又厳しい。2016/09/07

トッド

6
西アフリカ。90%ムスリムだが政教分離の世俗主義。遊牧民。金山⇒南アフリカ>ガーナ>マリ。北のアラブとサハラ交易:金と塩→服武器馬。気候⇒乾燥&雨地震少。建築⇒脆い煉瓦。木は貴重。パーム油と落花生。スーダン⇒サハラ南の黒人居住地域の意。仏植民地⇒奴隷貿易。WW1⇒積極的協力⇒同等権利獲得の為。マリ連邦独立⇒セネガルとマリに。中国支援⇒国連票集め&水質汚染。文革に毒される⇒反発でクーデター軍事政権のち崩壊。悪質な鉱山労働。アフリカ連合AU⇒本部エチオピア。70年代迄アラブは黒人奴隷。5か国のトゥアレグ人問題2017/06/17

nori

5
Beautiful photos and stamps for me who traveled in Niger from Kenya and missed to visit Mali during 1970s. However, it is pity for lack of analysis. Toualeg I contacted in Agades were proud people. Author must concern about history of slavery and them.2013/08/13

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