終わりなき侵略者との闘い―増え続ける外来生物

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  • サイズ A5判/ページ数 159p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784778035341
  • NDC分類 481.7
  • Cコード C0045

出版社内容情報

どうする?! 日本を跋扈する外来種問題

近年、外来種が問題になっています。外来種とは、人間の活動によってほかの地域(特に外国)から入ってきた生物のこと。よく知られているものが、食用として輸入したウシガエルと、その餌として輸入したアメリカザリガニ。ともに、日本中で見られます。現在では、農作物や家畜、ペットとして輸入されたものが逃げ出したり放されたり、流通の過程で海外から入ってきたりしています。それが日本に定着して分布を広げ、在来種を食べてしまうなどして生態系が壊され、在来種が交雑してしまい在来種の遺伝子の独自性がなくなることが多々報告されています。外来種が凶暴・有毒であると、人間に被害が及ぶ可能性もあります。特にそのリスクが高い生物を「特定外来生物」に指定して、法律で取り締まっていますが、一度自然界に広がった外来種を根絶することは難しいのです。本書は、インターネットニュースサイト「THE PAGE」に連載され、好評を博している記事をまとめるものです。著者は国立環境研究所・侵入生物研究チームの五箇公一博士です。外来種の侵入の経緯やそのリスク、対処法についてわかりやすく解説していて、日本の自然や生物について考えさせられる1冊です。


プロローグ:外来種とは?

「セアカゴケグモが増えた夏 そして忘れ去られた夏」

「人間の役に立つはずが、害虫扱い! 憐れなセイヨウオオマルハナバチ」

「世界遺産 小笠原諸島の固有生物を食い尽くすグリーンアノールとは?」

「マングースはハブと闘わない 有害外来生物をつくり出した学者の責任」

「SF映画が現実になったキラービー 人間がつくり出した殺人ミツバチとは」

「獰猛で狂犬病リスクをもつアライグマ かわいく描かれすぎらラスカルの功罪」

「水辺のカメ ほとんどすべてが外来種 ブーム後の無責任放逐が生んだ結果」

「アリゲーター・ガー、ピラニアなども生息 外来種の宝庫と化す多摩川」


五箇公一[ゴカコウイチ]
著・文・その他

「THE PAGE」編集部[ザペ-ジヘンシユウブ]
編集

内容説明

日本に定着した外来生物、その防除と駆除の最前線。近年、話題となっている外来生物種に焦点をおて、それぞれの日本への導入経緯や被害の現状、世界的な動向を掘り下げて分析し、これからどのように外来生物と向き合っていくべきかを考える。

目次

セアカゴケグモが増えた夏 そして忘れ去られた夏
殺人アリ・ヒアリの上陸に備える
カエル、イモリが絶滅する!?両生類界の新興感染症のパンデミック
有用昆虫セイヨウオオマルハナバチの光と陰
なぜ日本人は輸入するほどクワガタムシが好きなのか?
世界を駆け巡るダニ
小笠原の固有生物群を食い尽くすグリーンアノール
農薬の環境安全性は外来ミジンコで測られている
マングースはハブと闘わない
侵略的外来生物としての病原体
SF映画が現実になった“キラー・ビー”人間がつくり出した殺人ミツバチ
アニメも影響して輸入されたアライグマ 実はとても危険な動物だった
ミドリガメ 正体は侵略的外来種ミシシッピアカミミガメ
外来種と在来種の国際結婚はなにが問題なのか?交雑による遺伝的多様性の攪乱
アリゲーター・ガー、ピラニア、ニシキヘビ…外来種の宝庫と化す多摩川
かつては貴重なたんぱく源だった 巨大カタツムリと巨大タニシ
中国産スズメバチが対馬に襲来 本土上陸を食い止めよ
親しまれる外来ザリガニ―食用からペットまで
スズメもネコジャラシも大陸からやってきた外来種か在来種かはどう決める?
日本の外来生物対策最前線

著者等紹介

五箇公一[ゴカコウイチ]
1990年京都大学大学院昆虫学専攻修士課程修了。1990年宇部興産株式会社農薬研究部入社。1996年京都大学博士号(論文博士)取得(農学)。1996年国立環境研究所入所。2016年から現職。専門は保全生態学・環境毒性学・農薬科学・ダニ学。環境省・外来生物法の策定や農林水産省・農薬取締法の改正など、環境リスクにかかる国の法律・制度に専門家委員としてかかわる。テレビや新聞等マスコミを通じて生物多様性の意義や生態リスク管理の啓蒙にもつとめる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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さすらいのアリクイ

13
日本国外から国内に上陸した昆虫や動物などの外来生物の本。各外来種が日本に定着した経緯、外来の昆虫、動物がもたらすリスク。外来種を駆除するという選択肢を取った場合、外来種が減少したあとそこから絶滅するまでのコストは駆除開始のころより高くなること。そして多くの生命が失われてしまうことも。商売目的でやペットとしてなど外来種が日本国内に入る理由は色々。政府や社会が外来生物の影響を適切に評価し、対応方針を形成すること。多くの人が多種多様性や外来生物の問題に関心を寄せ、科学的データや事実を知って欲しいとのまとめ。2018/02/20

futabakouji2

10
人の移動が拡大化し、生態系に大きな変化が生じている話であった。まさか外来種がこんなに国内にいるとは思えなかった。人の歴史に関する本は多く読んでいたが、生物のことに関する本は初めて。農林有害のダニとかの規制緩和を進める弊害に関しても書いてある。経済の利益を優先すると多くの損失も出る。外来種駆除のために金も人も時間も在来種も失われる。もっと外来種のことも知らないと駄目だと痛感した本でした。2018/07/03

即書評

5
外来種のことがまとまっており、写真も程よく入っており、読みやすいい書籍。 「そもそも、外来種って問題?」 という視点もあり客観的なところもよかった。 外来種問題の入門書:終わりなき侵略者との闘い【感想】 | 即書評 https://sokusyohyou.com/post-923.html #五箇公一 #THEPAGE編集部 #外来種 #書評 #小学館2018/08/23

こまさん

5
先日たまたま著者の講演を聞き、たいへん面白く、大いに感銘をうけたので購入した。本も面白く、一気読みしてしまった。セアカゴケグモ・アルゼンチンアリ・アライグマなど、日本に定着した外来生物の実例、エピソードから、防除の必要性や方法、その理念まで、たいへん興味深く述べられている。深く考えるきっかけになる。2018/03/10

セルジオ肥前

4
五箇先生は「脱力タイムス」の印象が強くて色物っぽいのですが、本書は至って正統派で真面目な一冊です。多くの外来生物に関して要を得た解説がなされています。自ら描いたらしいイラストも素晴らしいです。今後、益々の御活躍が必要とされるに違い無いと思いました。2017/10/13

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