内容説明
本書は、2001年6月30日、日本魚類学会自然保護委員会主催の公開シンポジウム「ブラックバス問題を科学する―なにをいかに守るのか?」で話題提供された中から、現在では社会問題化し、また現在でも河川・湖沼生態系に強いインパクトを与え続けているオオクチバスに焦点を当てたものである。
目次
1 日本に移入されたオオクチバス属魚類の分類
2 日本の湖沼におけるオオクチバスの生活史
3 オオクチバスによる魚類群集への影響―伊豆沼・内沼を例に
オオクチバスが水生昆虫に与える影響―トンボ捕食の事例から
5 ブルーギルとブラックバスと在来種の種間関係―川原大池を例に
6 ブラックバスと内水面漁場管理―山梨県を例にして
7 バスフィッシングと行政対応の在り方
8 「ブラックバス問題」の現状と課題