出版社内容情報
太平洋岸最北の城下町が育んだ豊かな文化と歴史!
南北朝時代から江戸時代初頭まで約300年間にわたって八戸地方を支配していた「根城南部氏」が、寛永4年(1627)、盛岡藩(10万石)初代藩主の南部利直の命令により遠野へ移封。盛岡藩2代目藩主南部重直が跡継ぎを決めずに急死後、重直の弟である南部重信と南部直房は、父利直の功績により、家名の存続を認められ、遺領10万石を分かち、8万石は重信に、残りの2万石は直房に与えられた。これにより、八戸藩2万石が誕生し、明治4年(1871)の廃藩置県まで207年間続く。現在の八戸市内丸に八戸城を構え、居城としたので、「八戸南部氏」と呼ばれる。
本田伸[ホンダシン]
著・文・その他
内容説明
北東北の古き名門・南部家がルーツ。縄文土偶・中世の大鎧など、文化財の宝庫八戸。
目次
第1章 八戸藩のはじまり―伝統と格式を誇る南部家の相続問題のこじれから、八戸藩は誕生した。
第2章 領内支配と中期藩政―人も金も経験も、すべてが足りない八戸藩の藩政は、苦労の連続だった。
第3章 八戸藩の文化と人物―八戸は太平洋岸最北の城下町。多くの人が集まり、豊かな歴史や文化が育まれた。
第4章 八戸に生きる人々―北の厳しい気候風土にさらされつつ、八戸の人々は必死に生きていた。
第5章 文政改革と後期藩政―慢性的な財政赤字解消のため、八戸藩は商業資本の活用に活路を見いだした。
第6章 八戸藩の幕末維新―幕末維新の混乱を乗り切った八戸藩は、北奥の地で確かな存在感を発揮する。
著者等紹介
本田伸[ホンダシン]
青森県立青森商業高等学校教諭。昭和36年(1961)青森県八戸市生まれ。弘前大学人文学部卒。専攻は日本近世史(絵図史及び境界論)。青森県史編さん近世部会事務局、青森県立郷土館学芸課を経て現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。