現代日本社会の権力構造

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現代日本社会の権力構造

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  • サイズ A5判/ページ数 364p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784762830266
  • NDC分類 361.3
  • Cコード C3036

出版社内容情報

家庭や学校などの日常場面から選挙や政策形成をめぐる国政まで,権力の変遷を多角的に考察し,その文脈依存性を浮き彫りにする。この国の権力はどう変わったのか?



本書は,社会や政治の領域で

地位,影響力,正統性,知識という形で現れる権力が,

どのように獲得され,行使されているのか,

政治学,社会学,心理学など「学際的」な視点で迫る。



家庭,学校,職場における日常的な場面から,

選挙や政策形成といった国政まで,

権力の変遷を「多角的」に考察,

その「文脈依存性」を浮き彫りにする。





◆主な目次



第1章 権力とは



●Section 1 どのように人は社会的権力を「学ぶ」のか

第2章 学校教育制度と権力

第3章 政治的選好の形成と権力



●Section 2 社会政策と人々の対応

第4章 家族政策と権力作用――「統治性」ガバナンスと日本の家族

第5章 子どものインターネット利用とその規制

第6章 保育園は国からの圧力にどう抵抗しているか

第7章 家庭における「権力」――夫婦間の家事分担における公平感の規定要因



●Section 3 職場における権力

第8章 権力とジェンダーのトライアングル

第9章 労働組合と労働者

第10章 在日外国人の経済的位置づけと経済活動

第11章 東アジアにおける階層的なソーシャルネットワークがもたらす勢力の検討



●Section 4 政治的権力

第12章 責任者はいったい誰なのか――戦後日本の政策形成における政治的権力と官僚への委任をめぐる言説の展開

第13章 権力への執着――政治家と再選

第14章 地方が「主役」にさせられる――分権改革に関する言説の変遷

第15章 「普通」プラス「クール」――再軍事化とジャパンブランドの再構築と民主主義

第16章 反権力集団とその展望

はじめに



第1章 権力とは

 権力(Power)

 各章のサマリーと全体の流れ





Section 1 どのように人は社会的権力を「学ぶ」のか



第2章 学校教育制度と権力

 誰が子どもたちに教える内容を決めるのか

 子どもたちに何を教えるべきか

 国際的な規範や理想と日本的シティズンシップ教育との融合

 子どもたちは実際にどのように教育されているのか

 子どもたちの政治学習はどの程度まで可能か

 まとめ



第3章 政治的選好の形成と権力

 変化する環境下における政党帰属意識と政治的価値観

 方法

 結果

 考察





Section 2 社会政策と人々の対応



第4章 家族政策と権力作用――「統治性」ガバナンスと日本の家族

 はじめに

 「統治性」

 戦後日本の家族政策と「統治性」――日常生活の最適化

 まとめにかえて



第5章 子どものインターネット利用とその規制

 子どものネット利用規制における政府の役割

 子どものネット利用の保護者による媒介

 保護者の媒介戦略

 ネット内外での子どもの監督

 結論



第6章 保育園は国からの圧力にどう抵抗しているか

 序論

 背景――少子化

 方法論

 家族の教育と保育

 父親と育メンと「夏祭り」

 園舎お別れ会

 結論



第7章 家庭における「権力」――夫婦間の家事分担における公平感の規定要因

 はじめに

 先行研究

 方法,データおよび変数

 結果

 考察





Section 3 職場における権力



第8章 権力とジェンダーのトライアングル

 はじめに

 権力の反転

 差別のトライアングル

 おわりに



第9章 労働組合と労働者

 労使関係における権力関係と権威関係

 日本的労使関係の特徴

 権力の源泉とその行使

 労働組合の意思決定参加

 結論



第10章 在日外国人の経済的位置づけと経済活動

 移民の経済参画の手段をめぐるいくつかの考え方

 分析ツールとしてのフィールド理論

 データ

 在留外国人の異なる経済的立場

 制約下のモビリティ――入国管理政策と各種の戦略行動フィールド

 結論



第11章 東アジアにおける階層的なソーシャルネットワークがもたらす勢力の検討

 はじめに

 ソーシャルネットワークと文化的価値

 ソーシャルネットワークに対して文化的価値がもたらすインパクトについての先行研究

 アジア的価値,寛容性,信頼

 データ

 測度

 分析

 議論





Section 4 政治的権力



第12章 責任者はいったい誰なのか――戦後日本の政策形成における政治的権力と官僚への委任をめぐる言説の展開

 高度成長期?石油ショック――三頭政治と自民党の興隆

 1970年代?1990年代初頭――日本政治における応答性と多元的民主主義

 1990年代初頭?2000年代――「誰が統治するか」ではなく「誰が統治できるのか」という問い

 日本政治は前に進んでいるのか

 結論



第13章 権力への執着――政治家と再選

 はじめに

 大臣ポストと衆議院選挙における当選

 選挙制度変更,大臣ポスト,候補者の当落

 選挙制度と大臣の役職――実証分析

 分析結果

 結論



第14章 地方が「主役」にさせられる――分権改革に関する言説の変遷

 はじめに――自治と影響力

 日本における地方分権に関する言説の変遷

 1993?2000年――地方分権の推進

 2000?2007年――地方分権への疑念

 2007?2014年――地方分権の再編成と後退

 地方創生の議論

 地方分権の言説に関するメディアの報道と反応

 結論――中央の言説への影響力



第15章 「普通」プラス「クール」――再軍事化とジャパンブランドの再構築と民主主義

 「普通」=ハード

 「クール」=ソフト

 ハード・パワーの芸術性

 ハード,ソフト,民主主義の課題

 結論



第16章 反権力集団とその展望

 争点その1――原子力

 争点その2――特定秘密保護法

 争点その3――防衛政策

 おわりに――これらの抗議行動が意味するもの





あとがき

文献・参考資料

人名索引/事項索引 

浅野 正彦[アサノ マサヒコ]
著・文・その他/編集

ジル・スティール[スティール ジル]
著・文・その他/編集

内容説明

本書は、社会や政治の領域で地位、影響力、正統性、知識という形で現れる権力が、どのように獲得され、行使されているのか、政治学、社会学、心理学など「学際的」な視点で迫る。家庭、学校、職場における日常的な場面から、選挙や政策形成といった国政まで、権力の変遷を「多角的」に考察、その「文脈依存性」を浮き彫りにする。

目次

権力とは
1 どのようにして人は社会的権力を「学ぶ」のか(学校教育制度と権力;政治的選好の形成と権力)
2 社会政策と人々の対応(家族政策と権力作用―「統治性」ガバナンスと日本の家族;子どものインターネット利用とその規制;保育園は国からの圧力にどう抵抗しているか;家庭における「権力」―夫婦間の家事分担における公平感の規定要因)
3 職場における権力(権力とジェンダーのトライアングル;労働組合と労働者;在地外国人の経済的位置づけと経済活動;東アジアにおける階層的なソーシャルネットワークがもたらす勢力の検討)
4 政治的権力(責任者はいったい誰なのか―戦後日本の政策形成における政治的権力と官僚への委任をめぐる言説の展開;権力への執着―政治家と再選;地方が「主役」にさせられる―分権改革に関する言説の変遷;「普通」プラス「クール」―再軍事化とジャパンブランドの再構築と民主主義;反権力集団とその展望)

著者等紹介

浅野正彦[アサノマサヒコ]
拓殖大学政経学部教授。カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)Ph.D.(政治学)。拓殖大学大学院地方政治行政研究科委員長。東京大学社会科学研究所助手を経て2006年より現職。専門、政治学的方法論、比較政治学、現代日本政治論

スティール,ジル[スティール,ジル] [Steel,Gill]
同志社大学国際教育インスティテュート准教授。シカゴ大学Ph.D.(政治学)。元東京大学法学部研究員、東京大学社会心理研究室にて教鞭をとる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。