深海8000mに挑んだ町工場―無人探査機「江戸っ子1号」プロジェクト

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深海8000mに挑んだ町工場―無人探査機「江戸っ子1号」プロジェクト

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  • サイズ B6判/ページ数 207p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784761270285
  • NDC分類 558.3
  • Cコード C0030

内容説明

「産官学金」の連携と男たちの夢が、世界初の深海撮影を成功させた。

目次

第1章 「ガラス球」の懐かしい未来へ(「まいど一号」がつないだ夢;プロジェクトを動かしたキーパーソン ほか)
第2章 試行錯誤(消えかけていたフリーフォールの魅力;海中で電波を飛ばす!? ほか)
第3章 奮闘する黒衣たち(技術の谷間に見た光;基板は語る ほか)
第4章 深海八〇〇〇メートルの先(杉野を襲った「神の一撃」;掻き消された木霊 ほか)
第5章 世界市場に挑め!(海洋探査史における系譜;もう一つの生態系研究 ほか)

著者等紹介

山岡淳一郎[ヤマオカジュンイチロウ]
1959年愛媛県生まれ。出版関連会社、ライター集団を経てノンフィクション作家となる。「人と時代」「21世紀の公と私」を共通テーマとして、政治、経済、近現代史、医療、建築など分野を超えて旺盛に執筆。時事番組のコメンテーター、講演者としても活躍。東京富士大学客員教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

coco

30
東京の町工場が声を上げて開発が進められた深海探査機「江戸っ子1号」について書かれたノンフィクション。海の知識ゼロから出発したことにビックリ。町工場、企業、大学などプロジェクトメンバーが多いだけ、ぶつかり合いやそれぞれの思惑もあり、プロジェクトを進めていく大変さが伝わってくる。町工場、中小企業の底力・熱意を感じられる一冊。2015/04/17

ふぇるけん

16
下町の町工場が深海の無人探査機を開発するという夢を持ち、それを実現するまでのドキュメンタリー。『日本のものづくりはすごい』というような単純なサクセスストーリーではなく、企業間連携の難しさ、研究機関との連携や資金調達の難しさ、工程管理/プロジェクト管理の重要性などいろんな要素が入っていて参考になるケーススタディです。これから『江戸っ子1号』が深海探査でどんどん活躍することを期待してます。2015/01/11

けんとまん1007

14
確かに、深海というのは、ある意味別な宇宙でもあるわけだ。それぞれの思い、得手不得手、相性などなど、いろいろあって当然ではある。結果として、それらを乗り越えての結果がここにある。マスコミを通じて知るしかなかったのが、”まいど”と”江戸っ子”で、やはり、ついつい心情的に応援してしまう自分がいた。一番面白いと思ったのが、発想の転換。レガシーではあるが単純だからこそいいということや、安い×数をかけて調査すればという考え方。参考になると思う。2014/10/30

run

9
ノンフィクションの深海の話…興味持てるかな、と思いながら読み始めたけど、紆余曲折あって、熱くて、とても読みやすく面白かった。2015/10/30

kmfm

9
華々しい宇宙開発に比べ、目立たない印象の深海探査。資源のないと言われた日本が有する経済的水域には、レアメタル、メタンハイドレートなど眠っているとされる。なぜ開発は進まないのか。本書を読んでいかに深海を攻略することのハードルが高いかを思い知った。しかし、『江戸っ子1号』を成功させようとあくせく奮闘する人たちがいた。プロジェクトを進めていく難しさも痛感したが、何より誇れるのは日本の技術力の高さだ。これをスタートとしてがんばってほしい。2015/02/21

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