内容説明
「働く」と「生きる」はきっとつながる。仕事の価値観を自分のモノサシで見直したい人に読んで欲しい。
目次
第1章 人なし・知恵なし・収入は月3万円―僕が起業するまで
第2章 「農」をプロデュース!―農業プロデューサーという仕事
第3章 お客様は「友だち」です。―僕の商売のやりかた
第4章 ついでに理念も売ってます。―小さくても強いブランドになる方法
第5章 日本の農業を変える―農家のこせがれネットワーク設立へ
第6章 いまの仕事から大きな夢を描くための8の法則
著者等紹介
宮治勇輔[ミヤジユウスケ]
1978年神奈川県藤沢市に養豚農家のこせがれとして生まれる。01年慶應義塾大学総合政策学部卒業後、(株)パソナ入社。05年同社を退職。(株)みやじ豚のほか、湘南の地域活性化を目的とするNPO法人湘南スタイルに参画、09年には農家のこせがれの就農や若手農家が自律するためのマーケティングとブランディングを支援する場としてNPO法人農家のこせがれネットワークを設立。同NPO代表理事CEOを務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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はじめさん
21
きつい、汚い、かっこ悪い、くさい、稼げない、結婚できない6K産業と揶揄される農業(一次産業)をかっこよくて、感動があって、稼げる 3K産業へーー。湘南の養豚農家の長男であった著者は、慶應大を卒業後、東京で起業の夢を持つ若者であった。特に父から帰って来いとも言われずいたが、天啓のようにスーツを脱ぎ、作業着に。地域ブランドではなく個人ブランド、一月100頭まで、低ストレス高栄養で飼育した豚を売り出し、地域、ひいては日本の農業を盛り上げる「こせがれ」NPOの発足など。NO農業NO LIFE(ガチで飢えて死ぬ)2018/07/11
むつこ
4
農家の3Kを変えたくて奮闘する青年。地域ブランドから個人ブランドとして自分たちの製品(ここでは豚肉)を確立し、ストーリーを伝える。食べる人の顔がみえると作りがいがあるし、命のバトンタッチの意味が明確になる。私も「みやじ豚」食べてみたい。2013/11/15
けんとまん1007
3
タイトルと装丁に惹かれた。農業、家族、ネットワーク、NPO、直接性など、いろんなキーワードがあり、それが一つの方向に向って結実している。しかも、それが新たな力を産むという、ワクワクするような物語が書かれているし、それが実際に起きていることなので、一層面白く感じられる。生産者と消費者、そしてそれを繋ぐ人というトライアングル。そいて、誰もが、根っこのところでは今の状況をよくないと思っているということ。それを表面化させる仕組みの一つがここにあるのかな。2011/06/07
メルセ・ひすい
3
12-115 ホトンド・・慶大の孝行息子・・モウ・・後が無い!が無い!どう転んでもクッテイケル・・緩すぎ・・お客様は・・友達 等身大・・日本的なナカヨシ、パワーは感じるが・・家族経営が理想・・今の世相は感じるが・・・皆がこうだとドーナンダ? 覚悟がいる・ン・イイノカモネ・いずれにしてもA.S. やO.C.の強欲とか人のフンドシよりはイイノカモ・・これまでよしとされてきた資本主義というしくみだけでは、どうやら幸せに暮らせそうもない−。幸せって゛家族゛ヒューマニズム? 本書くと脳マルダシニナル2010/02/07
Nさん
2
2009年刊行。著者は大卒後、一旦は就職するも、実家の養豚業を継ぐことを決心。現場を家族に任せ、如何に豚の価値を高めるか?プロデュースに携る。ここでも、生産→消費までの過程に自らが関わること(味・ネーミング・物語・販路)が重要そうである。また著者は、農家の後継ぎ支援NPOを立ち上げる。「農家なんて継ぎたくない!」という子せがれに対し、「かっこよくて、感動があって、稼げる」という新たな3Kを提案する。「ナナハチ世代」やら「自己啓発」チックな記述がやや鼻につくが、クールなホットガイの奮闘ぶりが伝わる作品だ。2020/07/23