総力戦体制の正体

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総力戦体制の正体

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  • サイズ B6判/ページ数 357p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784760147106
  • NDC分類 210.7
  • Cコード C3021

内容説明

「安全保障」が社会全体をとらえ、統治手段になるまで。世界情勢が混迷を深め、軍事的なものの社会への埋め込みが進んだ1920~30年代の日本。戦時動員体制が確立するまでのプロセスを、下から支えた地域社会の行政文書により明らかにする。

目次

序章
第1章 兵事システムと村役場
第2章 統合と自治の併進
第3章 村のメディアから見た三〇年代
第4章 覆いかぶさる戦時体制、窒息する自治
第5章 「国民生活戦」から「一億国民総武装」へ
第6章 戦争末期の村と復員
終章

著者等紹介

小林啓治[コバヤシヒロハル]
1960年島根県生まれ。1983年京都府立大学文学部卒業。1989年京都大学大学院文学研究科博士課程修了。現在、京都府立大学文学部歴史学科教授。専門は日本近現代史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ゆう。

25
戦前・戦中日本が、国民全体を戦争に組み込んでいく過程を、一つの村の統治手段を通じて分析されている。再び同じあやまちを繰り返さないために学ぶことは多かった。2020/01/26

バルジ

4
京都府木津村(現京丹後市)に残された行政文書から1930年代より急激に進展した総力戦体制構築の過程を論ずる1冊。丁寧な分析とその時々の情勢を絡めどのように人々が戦争へと動員されたかがよくわかる。 経済更生運動という農村の経済振興を主とした運動が基となり、村の指導層が「自発的」な運動から上意下達による国策へと否応なく転嫁される姿は、最早個人に抵抗できる術は無かったと痛感する。本書ではいわば軍事が地方農村の末端まで浸透し、日常の「軍事化」を描くが、この点、同時代の他国の状況と比較すると更に面白いであろう。2022/09/12

Naoya Sugitani

1
簡単に言えば戦前日本の地域社会で何が起きていたのかを明らかにした研究。京都府の小さな農村が戦争に動員されていく過程がわかる。警察署が兵員となる人間を調査し把握をしていた。地域の末端レベルにまでこうした国家機構の監視が行き届いていたことは、当時反戦運動や自由な言論が相当に抑圧されていたことを示す。近年戦時期の政治史を見直す研究が多く登場している。一方で地方の末端レベルでの動員と抑圧は苛烈を極めた。このことを念頭に置くべきであろう。2017/09/02

天婦羅★三杯酢

0
海岸沿いの農村に、なぜか焼却を免れた戦争出動者名簿が発見され、それを中心に解読を進めていった時、日本の農村がどのように戦争に駆り立てられていったのかが見えてくる。中央や世界全体が動いたとき・・・満洲事変、日中戦争、そしてWWⅡ、同じ時、日本の片隅にある農村ではどんな事が起こっていたのか。それは昭和恐慌の影響を払拭するために行われた経済更正運動が、やがて起こった事変のために変質化し、国家総動員体制への組み込まれていく様であり、しかしその完遂のための人手は出征のために失われていくという矛盾2016/10/10

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