火の賜物―ヒトは料理で進化した

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  • サイズ B6判/ページ数 266p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784757160477
  • NDC分類 383.8
  • Cコード C0022

内容説明

われわれは、いかにして人間となったのか?人類の起源をめぐる壮大な文明史。

目次

Introduction 料理の仮説
1 生食主義者の研究
2 料理と体
3 料理のエネルギー理論
4 料理の始まり
5 脳によい食物
6 料理はいかに人を解放するか
7 料理と結婚
8 料理と旅
Epilogue 料理と知識

著者等紹介

ランガム,リチャード[ランガム,リチャード][Wrangham,Richard]
ハーヴァード大学生物人類学教授、ピーボディ博物館霊長類行動生物学主幹、ウガンダのキバレ・チンパンジー・プロジェクト理事。ナショナル・パブリック・ラジオ、ボストン・グローブ紙、ニュー・サイエンティスト誌、サイエンティフィック・アメリカン誌などの特集にも登場している。マサチューセッツ州ケンブリッジ在住

依田卓巳[ヨダタクミ]
翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

紫羊

19
火を使って食物を調理することで、効率よく多くのエネルギーを得ることができる。咀嚼に必要な時間が短縮され、他の活動に使える時間が増える。また、消化が容易になるにつれて消化器官が小さくなり、余ったエネルギーが脳を大きくした。さらには、料理が男性の文化的優位を作り出したと、最後はジェンダー論にまで。いろいろ考えさせられる本だった。2014/04/30

手押し戦車

11
生物の食材より火を通して調子した方が安全で消化が良く咀嚼が減り胃に負担をかけずエネルギーをあまり使わずに済む。生物は以外と消化出来なくてカロリーが低い。火を通すだけでカロリーが増える。消化の速度が早いほどカロリーを多く摂取出来る。火を使って食材を加工し色んな味付けや調理法、全体の段取りがなど料理することはかなりの知恵と創意工夫が必要となり日々の生活の中で必要な知恵を人類はつけて行った。店に行った瞬間食材が割安かとか一週間の献立が即思い浮かび判断出来る女性の直感力も凄い。火の賜物とは女性の計画力と判断力2014/05/31

くさてる

10
火を使うこと、つまり、食物を料理することが、人類の進化にどのように影響を与えていったかということを、様々な角度から分析した一冊。読みやすい文体で、具体例も多く面白く読んだ。生の食物だけを食べ続けることが人間に与える悪影響、料理することが男女の関係に与えた意味、のあたりがとくに興味深く、ひとの進化や文明の進歩は意味あることだと感じました。2014/04/09

N.T

6
道具や火を使うこと、ことばを使うこと、笑うこと、祈ること等々… ヒトが他の動物と違う点は様々挙げられるけど本書は料理が猿をヒトにしたという。 単純に言えば、料理することで食物は消化されやすくなり、結果消化器官で使うはずのエネルギーを脳にまわすことができるようになり、食事に費やす時間は短縮され、それを他の活動にまわす事ができる様になった。 化石資料もそれを裏付けている。そして現にヒトは生物だけを食べて健康的に過ごすことはできない。 僕らをヒトにしてくれた「料理」にもっと敬意を払わなきゃ。2016/05/11

ochatomo

3
生の食物は消化に時間がかかりエネルギー不足 調理で柔らかくできると口など消化器官小さく、脳大きくなった 時間がかかる料理…結婚は性より食の必要 2010刊2017/02/24

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