内容説明
本書はウィニコットが行った児童期、青年期の精神分析的な治療相談を基にして書かれたものである。ここでウィニコットは、精神分析治療の中で得た着想やその理論的展開をベースにして、精神療法の専門家として培ってきた自らの精神療法観とその“個人技法”をかなりまとまった形で提示している。
目次
第１部 精神分析：理論と臨床（精神分析治療に現れる母親の無意識という主題の展開；母子相互性の体験；身体における自己の基盤について ほか）
第２部 子どもと青年期の精神分析的精神療法（個人開業；スクィグル・ゲーム；治療相談の意義 ほか）
第３部 他の分析家たちの業績について（ハロルド・Ｆ・サールズ：『正常な発達と精神分裂病におけるノンヒューマン環境』についての書評；Ｃ・Ｇ・ユング：『思い出、夢、思想』についての書評；エリク・Ｈ・エリクソン：『幼年期と社会』についての書評 ほか）
