出版社内容情報
子どもと関わり,援助するために求められる基本的視点を整理し活用する方策を示す。
森 茂起[モリ シゲキ]
内容説明
家庭や地域社会の子どもを育てる力が弱くなりつつある昨今、厳しい成育環境に生きる子どもたちをいかに支えるかは深刻な課題である。本書は、学校や幼稚園をはじめ、児童養護施設、児童相談所など、こうした困難な環境に生きる子どもと集団の場で関わる専門職に向けて企画された。現場が違えども、直面する課題には共通性がある。各領域の境界を越え、「社会による子育て」という枠組みで課題を共有しながら連携していくことが、今後いっそう求められよう。この20年ほどで、子どもの育ちに大きく関わるアタッチメントやトラウマ、発達障害の研究等が急速に発展し、子どもの問題を共通した視点から捉え、理解することが可能になった。本書では、こうした研究や実践の蓄積をふまえ、子どもと関わり、ともに援助するために専門職に求められる基本的視点を整理し、実践に活用する方策を示す。
目次
1 「社会で子どもを育てる」ために(子どもの人権;「社会で子どもを育てる」こと)
2 子どもを理解し支援するための基礎的視点(子どもの成長の基本;行動理論 ほか)
3 子ども支援の実践(子どもの育つ環境;アタッチメントに向けた支援 ほか)
4 危機介入・危機対応(児童虐待;ドメスティック・バイオレンス ほか)
5 援助者・援助チームのあり方(子どもへの接し方の練習;援助者のメンタルヘルス:二次的外傷性ストレス ほか)
著者等紹介
森茂起[モリシゲユキ]
1984年京都大学大学院教育学研究科博士後期課程退学。1998年博士(教育学)。臨床心理士。甲南大学文学部専任講師、助教授を経て、1997年より同学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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