現代クライン派入門―基本概念の臨床的理解

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  • サイズ A5判/ページ数 243p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784753305049
  • NDC分類 146.1
  • Cコード C3011

内容説明

本書の母体は、ロンドン大学に設けられた精神分析的研究という修士課程での講義である。本書の特徴は、臨床活動を行なっていない受講者のために、当代一流のクライン派トレーニングアナリストを中心とした講師陣が、基本的諸概念を平易に論じたところにある。どの章も、主題とする概念の問題領域を提示すると、歴史的な発展過程と関連する論考を簡潔に素描した上で、必ず臨床例を取り上げて説明している。

目次

第1章 メラニー・クライン―初期の理論と実践
第2章 フロイトとクラインにおける空想の概念
第3章 妄想分裂ポジション
第4章 抑うつポジション
第5章 エディプス・コンプレックス
第6章 羨望と感謝
第7章 内的対象とは何か
第8章 投影同一化
第9章 象徴化
第10章 心のモデルの諸変化
第11章 ビオンの包容理論
第12章 転移

著者等紹介

ブロンスタイン,カタリーナ[ブロンスタイン,カタリーナ][Bronstein,Catalina]
英国精神分析協会の訓練分析者であり、スーパーバイザーである。彼女はまた、児童心理療法士協会の会員でもある。アルゼンチンのブエノスアイレスで医学を学び、精神科医としての資格を取った。タビストック・クリニックで児童心理療法士としての訓練を受けたのち、英国精神分析研究所で分析者としての訓練を受けた。この12年間、ブレント青年期センターBrent Adolescent Centreで働きながら、個人開業を続けている。ユニバーシティ・カレッジ・ロンドンの名誉上級講師Honorary Senior Lecturerであり、タビストック・クリニックで教鞭をとったり、海外に講師で招かれたりしている

福本修[フクモトオサム]
1958年横浜生まれ。1982年東京大学医学部医学科卒業。1990年静岡大学保健管理センター助教授。1993年タヴィストック・クリニック成人部門留学。2000年タヴィストック・クリニック成人精神分析的精神療法課程修了。専攻は精神医学・精神分析。現職、恵泉女学園大学人文学科教授/長谷川病院

平井正三[ヒライショウゾウ]
1963年兵庫県に生まれる。1986年京都大学教育学部卒業。1987年京都大学大学院教育学研究科修士課程修了。1992年京都大学大学院教育学研究科博士課程単位取得退学。1997年タヴィストック・クリニック児童心理療法課程修了。専攻は精神分析。現職、京都光華女子大学人間関係学部人間関係学科/個人開業

小野泉[オノイズミ]
1961年熊本生まれ。1986年京都府立医科大学医学部卒業。1996年同大学医学博士。1999‐22004年タヴィストック・クリニック成人部門留学。専攻は、精神医学・精神分析。現職、広島市立舟入病院小児心療科部長

阿比野宏[アミノヒロシ]
1962年高松生まれ。1988年慶応義塾大学医学部卒業。1999年タヴィストッククリニック成人部門留学。2005年タヴィストッククリニック成人精神分析的精神療法訓練課程修了。専攻は精神医学・精神分析
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