内容説明
同時代の世界を動かしている多様な連関(出来事や思想)を、異なるフィールド(思想/土地・場)に身を置く視点から理解することで「思考しえないものを思考する」、「異貌の同時代」を描く意欲的な試み。
目次
第1部 個人と集団のメビウスの輪(個人の登録・消去・回復―アルゼンチンと同一性の問題;微小な痕跡に残る社会―ガブリエル・タルドと筆跡の社会学 ほか)
第2部 変容する場と身体(二〇世紀のモンゴルにおける人間=環境関係―牧畜の「集団化」をめぐる歴史人類学的研究;千の湖に生きるひとびと―水をめぐるオジブエたちの半世紀 ほか)
第3部 世界をひらく想像力(異貌の町と名前のない実力者―京都における芸娼妓営業地の土地所有をめぐって;巻き込まれてゆくことからみえる在日フィリピン人移住者たちの社会関係 ほか)
第4部 レヴィ=ストロースをめぐって(動物‐論理の発見―隷従・憎悪に抗する思考としての構造人類学;異なるものへの不寛容はいかにして乗り越えられるのか―レヴィ=ストロースを手掛かりにして ほか)
著者等紹介
渡辺公三[ワタナベコウゾウ]
1949年生まれ。立命館大学大学院先端総合学術研究科教授・立命館大学副学長・立命館副総長
石田智恵[イシダチエ]
1985年生まれ。早稲田大学法学部専任講師
冨田敬大[トミタタカヒロ]
1983年生まれ。立命館大学立命館グローバル・イノベーション研究機構専門研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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