目次
1 数字で読む世界の中のコスタリカ
2 「豊かな海岸」コスタ・リーカの国土形成
3 民主国家の建設をめざして
4 国際社会の中で
5 教育立国と福祉国家をめざして
6 コスタリカ経済の変貌と課題
7 自然環境を守る小国の実験
8 中庸国の姿
著者等紹介
国本伊代[クニモトイヨ]
中央大学名誉教授。日本ボリビア協会理事。海外日系人協会評議員。テキサス大学・歴史学博士(1975年)。東京大学・学術博士(2008年)。日本ラテンアメリカ学会理事長(1998~2000年)。歴史学・ラテンアメリカ近現代史専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Takao
4
2004年4月30日発行(2016年8月25日、第2版第1刷)。第1版は『コスタリカを知るための55章』で、本書はその増補版。図書館本。映画「コスタリカの奇跡」の上映会に取り組むなかで読み始めたが、読み終えるのにだいぶ時間がかかってしまった。軍隊をなくしたことだけではなく、政治、民族、経済、貿易、環境保護、等々、あらゆる問題について解説をしている。本書を読んで、コスタリカは決して「天国」ではなく、平和・環境・男女平等・民主主義など様々な前進面とともに、多くの課題を抱えていることもわかった。2018/11/01
ほっこりね
2
ボランティアで、コスタリカからの留学生と知り合いになったので、どんな国なのか興味を持って。あまり本がない中で、ちょうど良いボリュームと内容でした。説明に切手がよく用いられていて面白いなあと思った。2023/08/06
カステイラ
1
独裁・クーデター&革命・麻薬抗争で歴史が作られてきた中米地域にあるコスタリカが、なぜ70年以上も平和を保ち続けているか知りたくて読む。その理由は歴代の大統領が掲げ続ける積極的非武装中立主義、巧みな外交交渉の積み重ね、他国の庇護に入るより自分たちで自分の道を決めるコスタリカ国民の勇気によるものだと感じた。治安や医療・教育の問題は色々あるだろうが、10年後コスタリカがもっと良い国になっているはずだと期待したいし、日本もコスタリカの良いところをどんどん真似してほしいと思った。2019/01/28