出版社内容情報
〈宗教〉通念を超えて――。
真摯に平和を祈念するさまざま信仰と通念化する〈宗教〉概念。信仰と平和の未来図を語る。
巻頭言
信仰と平和
〈宗教〉通念を越えて/あるいは〈情報の終焉〉における〈ホモ・デウス〉
鈴木規夫/渡辺守雄/臼杵 陽
1 座談会「信仰と平和をめぐって」
板垣雄三/グレン・フック/武者小路公秀、司会:鈴木則夫
2 インタビュー「3・11以降の信仰と平和をめぐって:島薗進教授に聞く」
語り手:島薗 進、聞き手:鈴木則夫/王盈
●依頼論文
3 「宗教概念論」から「宗教主体化論へ
島薗進と安丸良夫の金光論を通して 磯前順一
●投稿論文
4 バチカンと国際政治
CSCEにおけるバチカンの役割と宗教 玉井雅隆
5 先住民族権利運動の意義と脱植民地化の課題
琉球・沖縄の人々による国連活動を事例に 永井文也
6 『被爆証言』は米国の高校生にどう響いたのか
米NGOプログラム「Hibakusha Stories」の証言普及活動の場で 高橋弘司
●書評
「犠牲者」としての記憶の行方 王 楽
(酒井啓子著『9.11後の現代史』講談社現代新書、2018年1月)
マイノリティとマジョリティを紡ぐガンディー 長島史織
(竹中千春著『ガンディー――平和を紡ぐ人』岩波新書、2018年1月)
日本平和学会の研究会活動 日本平和学会事務局
SUMMARY
編集後記
日本平和学会設立趣意書
日本平和学会第23期役員
日本平和学会会則
日本平和学会[ニホンヘイワガッカイ]
編集
内容説明
“AI≠神”の人間の平和へ。いわゆる宗教と戦争とを結ぶさまざまな表象はおびただしく存在しますが、平和へ紡がれる表象はなかなか得がたいものがあります。戦争言説に塗れてしまっている宗教の現況から、平和価値は想像し難いのが実際かもしれません。不断に創造的想像力を駆使して溢出するような平和価値が、どういう具合に安定的に“信の構造”へ接合するものなのか、真摯に平和を祈念するさまざま信仰と通念化する“宗教”概念を超え、信仰と平和の未来を探ります。
目次
1 座談会「信仰と平和をめぐって」
2 インタビュー「3・11以降の信仰と平和をめぐって:島薗進教授に聞く」
3 「宗教概念論」から「宗教主体化論」へ―島薗進と安丸良夫の金光論を通して
4 バチカンと国際政治―CSCEにおけるバチカンの役割と宗教
5 先住民族権利運動の意義と脱植民地化の課題―琉球・沖縄の人々による国連活動を事例に
6 「被爆証言」は米国の高校生にどう響いたのか―米NGOプログラム「Hibakusha Stories」の証言普及活動の場で
書評(「犠牲者」としての記憶の行方―酒井啓子著『9.11後の現代史』講談社現代新書、2018年1月;マイノリティとマジョリティを紡ぐガンディー―竹中千春著『ガンディー―平和を紡ぐ人―』岩波新書、2018年1月)