内容説明
律令体制移行期の古墳は、どのようなものだったのか。横穴式石室と横口式石槨を比較し、横口式石槨の変遷と出現背景、被葬者を検討。さらに仏教文化と古墳終焉の関連を考察し、終末期古墳から古代国家の成立過程を追う。
目次
第1章 横口式石槨とは何か(七世紀の古墳文化;横口式石槨研究の歴史―付載・大阪の終末期古墳文献目録)
第2章 横穴式石室と横口式石槨(聖徳太子墓の検討;河内二子塚古墳とその類例 ほか)
第3章 横口式石槨の変遷(横口式石槨考;横口式石槨の編年 ほか)
第4章 横口式石槨の成立(横口式石槨の出現と被葬者;終末期古墳と仏教文化)
付章 近つ飛鳥地域の古墳(近つ飛鳥の終末期古墳を歩く;羽曳野の終末期古墳 ほか)
著者等紹介
山本彰[ヤマモトアキラ]
1954年大阪市生まれ。1977年関西大学文学部史学科卒業、博士(文学)。大阪府教育委員会文化財保護課技師、大阪府立近つ飛鳥博物館学芸課長、大阪府教育委員会文化財保護課課長補佐を経て、現在、財団法人大阪府文化財センター京阪調査事務所長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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