日本陸軍の対ソ謀略―日独防共協定とユーラシア政策

個数:

日本陸軍の対ソ謀略―日独防共協定とユーラシア政策

  • 提携先に2冊在庫がございます。(2024年04月24日 04時22分現在)
    通常、5~7日程度で出荷されます。
    ※納期遅延や、在庫切れで解約させていただく場合もございます。
    ※1回のご注文は10冊までとなります
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【出荷予定日】
    通常、5~7日程度で出荷されます。

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ B6判/ページ数 216p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784642083157
  • NDC分類 319.103
  • Cコード C1021

出版社内容情報

日独防共協定はいかに締結されたか。諜報活動、航空路整備など陸軍の対ソ工作から再考し、全体像を解明。両国の戦略的関係に迫る。第2次世界大戦開戦にあたり重要な位置を占めた日本とドイツ。その関係深化の契機となった日独防共協定はいかに締結されたか。ユーラシア大陸をまたにかけた諜報・謀略活動、航空路整備、対イスラーム政策など、外務省ルートとは別に進行した陸軍の対ソ工作に注目。「空虚な同盟」とされてきた防共協定の全体像を解明し、両国の戦略的関係に迫る。



序章 日独防共協定を捉える視点/日露戦争前後の「独禍東漸」と「日禍西漸」(「黄禍論」と「日禍西漸」の脅威/日本とドイツのトルコ・イスラーム政策構想)/第一次世界大戦期の「独禍東漸」と「日禍西漸」(エンヴェル・パシャとオッペンハイム/ドイツのアフガニスタン・新疆・満洲での後方攪乱・扇動工作/「独禍東漸」と「日禍西漸」)以下細目略/関東軍の「西進」政策と内蒙高度自治運動/ルフトハンザ航空、欧亜航空公司と満洲航空株式会社/「華北分離工作」と「防共外交」/日独「満」航空協定および日独謀略協定の成立/アフガニスタンの政治焦点化/日中戦争の勃発とユーラシア諜報・謀略協力の挫折/終章 ユーラシア諜報・謀略協力体制の終焉

田嶋 信雄[タジマ ノブオ]
1953年、東京都に生まれる。1978年、北海道大学法学部卒業。1985年、北海道大学大学院法学研究科博士後期課程(公法専攻)単位取得退学。現在、成城大学法学部教授、博士(法学) ※2017年2月現在【主要編著書】『ナチズム外交と「満洲国」』(千倉書房、1992年)。『ナチズム極東戦略』(講談社、1997年)。『ナチス・ドイツと中国国民政府 1933?1937年』(東京大学出版会、2013年)

内容説明

日独関係深化の契機となった日独防共協定はいかに締結されたか。諜報・謀略活動、航空路整備、対イスラーム政策など陸軍の対ソ工作から再考。内実に不明な点が多い防共協定の全体像を解明し、両国の戦略的関係に迫る。

目次

序章 日独防共協定を捉える視点
第1章 日露戦争前後の「独禍東漸」と「日禍西漸」
第2章 第一次世界大戦期の「独禍東漸」と「日禍西漸」
第3章 関東軍の「西進」政策と内蒙高度自治運動
第4章 ルフトハンザ航空・欧亜航空公司と満洲航空株式会社
第5章 「華北分離工作」と「防共外交」
第6章 日独「満」航空協定および日独謀略協定の成立
第7章 アフガニスタンの政治焦点化
第8章 日中戦争の勃発とユーラシア諜報・謀略協力の挫折
終章 ユーラシア諜報・謀略協力体制の終焉

著者等紹介

田嶋信雄[タジマノブオ]
1953年東京都に生まれる。1978年北海道大学法学部卒業。1982‐84年トリーア大学・ボン大学歴史学科在学。1985年北海道大学大学院法学研究科博士後期課程単位取得退学。1992‐93年フライブルク大学客員研究員。現在、成城大学法学部教授、博士(法学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

BLACK無糖好き

16
日独防共協定締結に伴う日本外務省の「防共外交」政策や、陸軍・関東軍による対ユーラシア政策、対イスラーム政策を元にした「西進」=「防共回廊構想」の詳細を検証。モンゴル、新疆、中央アジア、コーカサス、東欧での工作活動の実態は大変興味深い。しかしながら日独の協力も、ノモンハン事件や独ソ不可侵条約で終焉となる。そもそも様々な形での謀略や工作もソ連側の諜報で情報が筒抜けになっていたようだ。こういう本を読むと、寺山恭輔の重厚な『スターリンと新疆1931-1949年』への興味が蘇ってきて困る^^;。2017/10/29

mj

13
我が国陸軍が対露謀略は選択の問題ではないと考えるようになったのが「ビョルケの密約」(日露戦争中に結ばれた一種の同盟?)なる独露間の協定なんですって。この悪夢を繰り返さないために日独が反露で結びつく必要があると考えられた。また、想定される対ソ戦において、その地政学的広大さからユーラシア全域において謀略活動が実行されなければならないと、参謀本部・関東軍は考えた。実際、日独防共協定が締結され、ソ連連接壌地域での謀略工作(グレート・ゲームほどではないものの、アフガニスタン等で積極的な工作)が盛んに行われた。2018/11/26

Naoya Sugitani

1
戦前の日独同盟は一般的に言われるような「空虚な同盟」ではなかったとし、日本の西進構想とそれにドイツとの関係が絡み合いながら展開していたことを明らかにしている。著者は日独関係研究の第一人者であるが、「空虚な同盟」論を覆せたかというと、後半は航空会社の航路問題を中心に論が展開されるなど、やや肩透かしを食らったような印象を受ける。ただ、日本が現在のアフガニスタンなどとも関りを持ちつつ、イスラム政策を展開していた点などは興味深かった。松浦正孝『「大東亜戦争」はなぜ起きたのか』あたりとも通じる論点であろう。2019/02/07

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/11507368
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。