出版社内容情報
好評重版!
★主な紹介
Jレスキューvol.25 2007.1月号 MEDIA CLIPPING
読売新聞 2006.12.8 文化面「災害史で読む日本人」(文化部:片岡正人記者)
しんぶん赤旗 2006.11.26 評者:宮瀧交二氏(『歴史評論』編集委員)
建設通信新聞 2006.11.21 図書紹介
日本経済新聞 2006.11.12 読書面
朝日新聞 2006.11.5 評者:野口武彦氏(文芸評論家)
毎日新聞 2006.10.22 読書面 短評
内容説明
古代から現代まで、人々はいかに災害を乗り越えてきたのか。復興に努力した歴史を探り、時代ごとに異なる社会の対応を解明。歴史学・考古学・土木学・ジャーナリズムなどの研究をもとに、災害から日本社会の様相を読み解く。
目次
災害と復興
古代の災害
中世の災害
近世の災害
近代の災害
阪神・淡路大震災
「阪神」の歴史的位相
著者等紹介
北原糸子[キタハライトコ]
1939年山梨県に生れる。津田塾大学卒業、東京教育大学大学院文学研究科日本史専攻修士課程修了。現在、神奈川大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
燃えつきた棒
32
2006年の刊行。 「はしがき」に、災害史が行わなければならない基礎作業としての被害の把握に留まらず、 《災害を受けた人や社会はどのように災害に対応し、自らの生活を回復させていくのかを解明することを目指した。》(はしがきーーいま災害史を編むことの意義) とある。 また、「あとがき」には、 《ひとつだけ編集部と了解がついていたことは、災害の被害を中心としたものではなく、その後に続く復興を中心的課題にするということであった。》 とある。/2021/03/31
どら猫さとっち
6
古代から阪神淡路大震災まで、日本で発生した地震を膨大な資料から、どのような被害があったか、どのように支援や復興していったかを読み解く災害史の決定版。あれから、東日本大震災や能登半島地震などが起きた現在、地震とどう生きるかを考えさせられる。本書も能登半島地震を機に読んだ。近代の地震災害時の支援がすごい。現在の政治家など、本書を読む必要がある。2024/01/22
アメヲトコ
3
文字どおり古代から現代までの日本の災害の歴史。自然災害が対象で、人災は含まれません。個人的には災害観の章を興味深く読みました。2006年刊なので記述は阪神・淡路大震災まで。2018/08/19
メルセ・ひすい
2
8-05 赤14 復興はその国家の実力と当時の政権の力量 古代・中世・近世・近代・現代・と5部に分けて構成されています。「災害はその社会の深部を抉りだす」と言うのは時代を超越したキーワードでありんす。 飢饉、地震、噴火、津波、台風。古代から現代まで、人々はいかに災害を乗り越えてきたのか。歴史学・考古学・土木学・ジャーナリズムなどの研究を基に、災害から日本社会の様相を読み解く。 2006/11/30
つわぶき
1
古代~阪神淡路までの主要な自然災害及びその後の復旧復興やそれぞれの時代における災害観等の研究が纏められた本。災害激甚化が指摘されて久しい昨今、日本人はこれまでどの様に災害を生きてきたのかを知りたくて手に取ってみた。通史的に見れば、日本人は度重なる災害に遭いながらも、逞しく列島に生きてきたことが理解できた。2020/11/27