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出版社内容情報
狩野派の発端から史的流れをとらえ、流派活動を支援した支持層を詳述。独創的な狩野派史論を展開する。
内容説明
日本絵画史上の狩野派は、四百年にわたり強大な勢力を形成し、画壇での枢要な位置を占めてきた。本書はその発端・成立から大成・変容・展開・終焉の史的流れを実証的に跡づけた最初の書。流派活動を後援した支持層を詳述し、独創的な狩野派史論を展開する。
目次
1 成立
2 大成
3 変容
4 展開
5 協業
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
umeko
11
狩野派だけでなく、日本絵画史としても読み応えがあった。狩野派とはなんぞや、の問いに真正面から答えてくれる内容。勉強になった。2016/05/20
六点
3
浩瀚な大著である。狩野派が単なる絵画様式の派閥であったのではなく、質が揃った障壁画を生産するための制作集団であったことを教えてくれた。しかし、時代環境に適応しすぎた結果、時代の変化についていけなくなってしまうというのは、どの集団にも、どの時代にも起こりえるのだなあと、非美術的な感慨をいだいてしまった。2016/04/13
のうちゃん
1
狩野派の通史が知りたくて手に取った。モノクロではあるが図版が多く、描写を比較しながら読み進められるのが良い。元信・永徳・探幽といった巨匠だけでなく、彼らの技法を地道に踏襲して血脈を受け継いでいった画家たちの功績についても丁寧に触れられている。2014/08/22