歴史文化ライブラリー<br> 中世の喫茶文化―儀礼の茶から「茶の湯」へ

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歴史文化ライブラリー
中世の喫茶文化―儀礼の茶から「茶の湯」へ

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  • サイズ B6判/ページ数 207p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784642058612
  • NDC分類 619.8
  • Cコード C0320

出版社内容情報

日本人にとってのお茶は、飲食のみにとどまらず、生活文化へも大きな影響を持っている。平安・鎌倉時代に中国から渡来した茶が、寺院や武家から一般の人びとへと広がる過程を、生産・流通・消費を軸に、闘茶や茶屋の幅広い役割などから明らかにする。さらに宇治茶ブランドの誕生、茶の湯の意義の再評価など、茶の歴史から日本文化を見直す。

内容説明

日本人にとってのお茶は、生活文化へも大きな影響を持つ。平安・鎌倉期に渡来した茶が、寺院や武家から一般の人びとに広がる過程を、生産・流通・消費を軸に茶屋の役割などの面から解明。茶の歴史から日本文化を見直す。

目次

喫茶文化史へのいざない―プロローグ
院政期から鎌倉時代の喫茶文化
室町時代の茶の生産
室町時代の茶の消費と文化
宇治茶と芸能の「茶の湯」
喫茶文化史のこれから―エピローグ

著者等紹介

橋本素子[ハシモトモトコ]
1965年、岩手県に生まれる。1989年、日本女子大学文学部史学科卒業。1991年、奈良女子大学大学院文学研究科修士課程修了。(公社)京都府茶業会議所理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

MUNEKAZ

16
ステレオタイプな「茶道史」とは異なる、中世の「喫茶文化史」を紹介する一冊。鎌倉時代の禅宗寺院から「茶の湯」が広まったというストーリーを再検討し、むしろ中世では顕密寺院が発展の中心となったことや、室町殿の御成においては「茶の湯」が公式プログラムに組み込まれなかったことなど興味深い点が多い。また戦国時代には庶民にも「茶」を飲む習慣が普及し、「日常茶飯事」の世が来ていたというのも面白い。「茶の湯」の成立→庶民に普及ではなく、庶民に茶が普及したからこそ、新たに「茶の湯」という近世の文化が生まれたのである。2021/03/19

きさらぎ

6
中国から持込まれた茶が寺(禅宗寺院に限らない点は非常に筆者が強調するところ)という拠点を中心に「供物としての茶」「庶民への振る舞いとしての茶」「上流階級へのもてなしとしての茶」として各方面に伝播していく流れや、「闘茶」の流行、「茶道」の成立などについての歴史を辿る。また宇治茶を中心に生産者と茶のブランド化についても触れる。茶の概論というところなのだろうが、何というかあまりにも「概論」過ぎて大筋が見えてこない感が非常に強かったのは何故だろう。私の茶に対する素養の不足だろうか。正直面白みのある本ではなかった。2018/02/22

うしうし

5
茶は禅宗ではなく「顕密仏教」の寺院で広まったこと、『君台観左右帳記』を根拠とした「殿中茶湯」「会所茶湯」(唐物等の舶来品を並べた豪華な茶会)のような茶会は史料では確認できないこと、南北朝期には栂尾が茶の第1の産地で宇治茶がトップとなるのは15世紀半ば以降であることなど、これまでの常識を覆す学説が平易な文章で説明されており、大変興味深かった。メモを取りながら読了。 2018/07/08

アメヲトコ

5
中世の喫茶文化の歴史を、茶道史ではなく中世史の立場から論じた一冊。前者のイメージによる物語をあくまで史料にもとづき再検討しており、例えば中世寺院の喫茶文化の中心は禅宗寺院よりも顕密寺院であったこと、「茶湯」は本来藝能のみを意味した言葉ではなかったこと、室町期の豪華な茶会とされたわゆる「殿中茶湯」は実は史料上確認できないことなどは、今までのイメージに再検討を迫る指摘でした。生産から消費まで視野も広く、勉強になります。2018/05/12

とりもり

5
中国から持ち込まれたお茶が茶の湯として確立するまでを概観した一冊。中世においては宇治がNo.1の産地ではなく、鳥獣戯画で有名な栂尾山高山寺だったというのが意外だった。また、お茶処・静岡は最初の頃は名産地ではなかったことなど、意外なエピソードが多い。全体に事実が淡々と描かれているのでやや単調だけど、なかなかに内容は興味深い。お茶好きな人は是非。★★★☆☆2018/04/25

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