歴史文化ライブラリー<br> 江戸の出版統制―弾圧に翻弄された戯作者たち

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江戸の出版統制―弾圧に翻弄された戯作者たち

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  • サイズ B6判/ページ数 232p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784642058568
  • NDC分類 023.1
  • Cコード C0320

出版社内容情報

江戸時代後期、多くの読者を魅了した娯楽小説の戯作(げさく)は、たびたび取り締まりの対象となった。権力側は何を問題視し、作者や版元はいかに受け止め対処したのか。山東京伝の作品をはじめとする戯作の文学的魅力と処罰の理由を探り、自己検閲、自主規制で作品の命脈を保とうとした作者たちの姿を描く。形を変え現代に続く出版統制をめぐる攻防の歴史。

内容説明

江戸時代後期、多くの読者を魅了した娯楽小説の戯作は、たびたび取り締まりの対象となった。権力側は何を問題視し、作者や版元はいかに受け止め対処したのか。形を変え現代に続く出版統制をめぐる攻防の歴史を描く。

目次

近世という窓から現代を考える―プロローグ
寛政の改革と黄表紙
山東京伝と筆禍
文化期の出版統制
天保の改革と人情本・合巻
戯作の生命力―エピローグ

著者等紹介

佐藤至子[サトウユキコ]
1972年、千葉県に生まれる。1994年、お茶の水女子大学文教育学部卒業。2000年、東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了。現在、日本大学文理学部教授、博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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Y2K☮

34
ニーチェは正しい。永劫回帰。人は同じ過ちを繰り返す。何か騒ぎが起きる度に政府は自分らの無能を棚に上げ、本やメディアを槍玉に挙げて表現の自由を規制する。創り手もお上のご意向を恐れて「忖度」する。侍である恋川春町と町人の山東京伝で処分が異なる点にも既視感。それでも江戸っ子は逞しい。忖度で終わらず、巧みに隙間を縫って商売するしたたかさ。或いは規制自体を話のネタにしたり、逆手に取って作品の軸が鮮明に浮かぶ様な改良に繋げたり。粋でロックな知恵比べ。連綿と続く輪の内で時に後退もしつつ、人は多分少しずつ前に進んでいる。2018/03/28

軍縮地球市民shinshin

9
江戸時代の検閲制度は徳川吉宗の時代の享保7年(1722)に始まるが、書物問屋仲間内での検閲であり、一種の自己規制みたいなものだった。ながらく放置されてきたが、寛政改革を主導した老中松平定信、天保改革の老中水野忠邦によって追加された形でどんどん厳しくなっていった、という内容。本書は戯作を中心に扱っており、特に老中水野の時代が、戯作の表紙は華美にしてはダメ、挿絵のモデルを歌舞伎役者に似せて書いてはダメ、内容は貞節・忠孝の話に限定、などひどい代物だったらしい。2019/04/01

Berlin1888

7
その存在はよく知られていても、その実態となるとよく知られていない、江戸の出版統制の解説本。中嶋修著『東洲斎写楽考証』でも詳しく論じてあったんですが、詳し過ぎて理解が追いつかないので本書を購読。ことあるごとに取り締まりを強めるお上vs規制の網を掻いくぐって商売を展開する版元&作者の出版バトル。当時の御触れ書等は分かりやすさを優先して現代語訳で紹介の親切設計。盲点過ぎて驚いたのは「作者のわからない書物は売買してはならない」。本当に写楽の正体が謎だと検閲通らないんだ…。2018/05/27

まあい

3
豊富な資料とわかりやすい解説で、江戸時代の表現規制の実態が整理されている。具体的に取り締まられた戯作について、あらすじを時代背景と併せて説明しており、読み物としても充分に楽しめる。幕府批判の規制だけでなく、女子どもへの「悪影響」を名目とした規制、さらには出版統制と版権保護の関係などなど、興味深いテーマが盛りだくさん。著者の述べるとおり、現代のマンガ規制論争を考えるヒントにもなるだろう。2018/02/03

hiro6636

2
お上次第で出版業界は奔走するのは変わらないがそんな中でも利益追求をやめない本屋たちの意地。2021/09/20

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