人物叢書 新装版<br> 中野正剛

人物叢書 新装版
中野正剛

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  • サイズ B6判/ページ数 230p/高さ 19X13cm
  • 商品コード 9784642051118
  • NDC分類 289

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

加藤 勤

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右翼、ファシストと紹介されることの多い中野正剛だが、その人生を見ると、彼の思想や行動は決してそれだけでは語りつくせない。 犬養毅や尾崎行雄(咢堂)に心酔して政界に進出し、孫文や林長民など辛亥革命の立役者とも交流。ベルサイユ会議やシベリヤ出兵では時の権力者の無策に憤慨する、秘密共産党員と言われたほど、反骨の士であった。 2019/09/25

てれまこし

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藩閥・軍閥に批判的なリベラルでありアジア主義でもあった中野は、満洲事変を契機に帝国主義者となり、ファシズムに傾倒していく。それが、晩年は再び自由を唱え、東条内閣に抵抗し自刃に追い込まれる。デモクラシー対ファシズムという二項対立で考えてしまうと中野の行動は不可解な謎なんだが、民権運動からアジア主義を経て超国家主義に流れていった右翼の歴史の流れを体現しているとも見える。ナショナリズムと民主主義とアジア主義が交差したところから出発しながらも、それが次第に乖離していったのが、中野の躓きの石。やはり思想の問題か。2018/06/21

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