内容説明
和漢の学才にすぐれ、『枕草子』の作者としてあまりにも著名な、平安時代を代表する女流随筆家・歌人。学識と機智に富む稀代の才女の生涯―その家系・幼少期・結婚・宮仕え・晩年などにわたり、彼女の教養・性格や、当代および後世の人物評をおりまぜ鮮やかに描く。清少納言研究の第1人者が、蘊蓄を傾け、従来の断片的諸研究を総合した必読の伝。
目次
1 清少納言という名称
2 清原真人
3 父・清原元輔
4 清少納言の幼少年時代
5 家庭の主婦時代
6 女房時代―前期
7 女房時代―後期
8 晩年
9 清少納言の教養と性格
10 清少納言の文学活動
11 清少納言評
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しゅてふぁん
33
清少納言の伝記というよりは『枕草子』を基にしたものであったので、岸上氏の枕草子論として読んでみた。清少納言の容姿の検証…当時は『お多福党の旗頭』と言われたりもしていたのか。明治から昭和三十年代の文献を基に昭和三十六年頃に書かれたものなのでその頃の清少納言像として読むと面白かった。2018/03/14
Prussian_Blue
3
資料本。清少納言小太り説か…性格分析云々のくだりは医学的に古そうというか少なくとも国文学者の領域ではなかろうと思いますが、血縁関係を文献から丁寧に紐解いて行く仕事ぶりはさすが。清少納言の生涯を知りたかったので親族について詳しすぎるのが少々余計、資料そのものが少ないのでしょうがそこんとこもう少し聞きたい!というところが詳細不明でがっかりだったり。でも判明している限りの説が本書一冊で把握できるのは便利。あと自分がアホなのがいけないのですが引用古文に対する現代語訳もう少し多めに欲しかった…です…。B2015/03/28
多読多量連投が日課だった
2
春はあけぼので絶対習う人。才覚はあり主人とも絶好調だが性格と見た目に問題有りとか。さくらももこが本で高校教師に現代の清少納言と大絶賛自慢できらーい。2017/06/18
分魚
1
このシリーズは読みやすく面白いと思う。2013/11/14
典侍
0
知識の補填となる書でした(^ω^)2014/03/30