内容説明
千葉常胤は,下総千葉の庄を名字の地とする関東の豪族的領主であり、晩年、頼朝の挙兵に参加して、鎌倉幕府建設の功労者の一人に数えられる。本書は、彼を巨大武士団の首長、御家人中の代表的人物としてとりあげ、その豪族としての成長・発展と、頼朝政権との結びつきを追究しつつ、鎌倉幕府の基盤を解明しようと試みたユニークな伝記である。
目次
第1 常胤の家系
第2 私営田領主と兵
第3 在地領主の成立
第4 常胤の登場
第5 頼朝との出会い
第6 東国政権と常胤
第7 源平合戦と常胤
第8 常胤と頼朝
千葉氏略系図
略年譜