内容説明
多くの資料と粉々たる論説,または多彩な俗説を整理し,最近特に進歩した芭蕉研究の成果をふまえて,従来にない正確さで,新しくまとめられた伝記。作品・作風の展開を述べ,その風雅,文芸の境地を解説するだけでなく,その生涯のあらゆる部面にわたって綿密な検討を遂げ,さらに死後の一章をも叙した芭蕉翁の全貌である。
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感想・レビュー
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マカロニ マカロン
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個人の感想です:B。本書は第1版が1961年で芭蕉の生涯を旧来型の解釈をしている。芭蕉は年少時から秀才で句作も選吟より先輩説。江戸出府直後には小沢卜尺の日本橋本舩町の借家に落ち着いたという説。関口では「水道の監視や手入れ、掃除などに当った閑散な水役」とする見方。深川隠棲は「自分の孤独閑寂、貧寒の生活をきびしく見つめようとし」たとして、将軍代替わりが影響したかは「確かめられない」とする。「姥桜 さくや老後の思い出」は謡曲「実盛」の「老後の思い出これに過ぎじ」を利用した句として、謡曲が句作に与えた影響を指摘2023/03/31
多読多量連投が日課だった
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おくのほそ道の人。紀行文だったのか。2017/08/02